「住宅問題解消♡ ちょろすぎたw」と、家族を見下し、自立する気がまったくないりな。問題が解決して気分が良くなったりなは、以前からSNSでチェックしていた、ボーイズバーで働く“まひまひ”という男性のお店へ遊びに行くと言い出しました。
「キキちゃんを置いて、そんなところに行っていいわけないでしょ!?」と反対するさえに、「お姉ちゃんは独身だからわからないと思うけどさぁ、もっと母親に思いやり持って?」と嫌みをちくり……。
姉妹が口論していると、母は「りなには何を言っても聞かないから」と、遊びに行くことを承諾しました。そんな母に、「いつもりなに甘いよ!」とさえが反論していると……。
赤ちゃんを置いて出かけた先には…
「キキのことちゃんと見といてね! 行ってきまーす」
意気揚々と出かけたりな。”まひまひ”こと、まひとが働くボーイズバーへ足を運びます。
実物のまひとに感動するりなは、テンション高く、まひととの時間を楽しんでいました。
日付が変わったころ、さえは……。
「子どもをほったらかして、こんな時間まで……」
帰ってこないりなにイライラしながらも、日中のお世話で疲れている母を寝かせ、キキちゃんにミルクを飲ませていました。
「3カ月だけ、キキのため」と、お世話に励んでいたさえですが、「りなを甘やかしていただけだった」と後悔の念が芽生えます。
「キキのことはすごくかわいい……。この子の親が、りなだなんて……」
「こらからのキキの人生を思うと、不憫で仕方ない……。でも私は、この子の親には……なれない」
キキちゃんのことを思い、複雑な心境のさえ。母親としての自覚がないりなの行動に、不安が募っていました。
そして、自分が家を明け渡すことについて、「それは絶対に間違ってる」と思い直します。何もしないであろうりなに代わり、自分でりなの家を探そうと考えていました。
「キキ、あんたは何も悪くないからね。頑張って幸せになるんだよ」
りなに対しては諦めにも似た心境のさえですが、キキちゃんを心配する気持ちだけが増していくのでした。
まるで母親のようにキキちゃんを想い、深夜にミルクを飲ませるさえ。しかし、さえが言うように、さえが親になることはできず、どんなにキキちゃんのことを考え、心配しても、キキちゃんとどのように生きていくかを決めるのはりなです。
新生児の時期は、本当にあっという間ですよね。息抜きも大切ですが、よく知りもしない男性と夜更けまでお酒を飲んで過ごす時間と、わが子の貴重な新生児時期を一緒に過ごす時間……どちらが大切か、りなにはよく考えてみてほしいものです。