小さなことが気になりすぎていた
結婚した当初、私は夫のありとあらゆる行動が気になって仕方がありませんでした。物をしまう場所がころころ変わること、食事に使った食器をいつまでもシンクに置きっぱなしにすること、出かける前に使ったコップを洗わないこと……など挙げればキリがありません。
そのたびに、良かれと思って「こうしてほしい」「これをされると嫌だ」と一つひとつ伝え、解決しようとしていました。しかし、それによって毎回喧嘩に発展してしまい……。
当時の私は、これがたまらなくストレスでした。
友だちからのひと言
そんなある日、高校時代から仲良くしている友だちとランチに行くことになりました。友だちはそのときすでに結婚4年目で、子どもが2人いました。
そのとき私は、夫の物の場所を直さないことや、食器をシンクに置きっぱなしにすることなどど、指摘すると喧嘩に発展してしまってすごくストレスだということを友だちに愚痴をはいてしまいました。
すると友だちからひと言。「相手に言って喧嘩になることがストレスなら、自分でやったほうがストレスが減るよ? 嫌なことを受け流して、自分で行動したほうがいいよ」と。
この言葉を聞いて私は「そういう考えもあるのか」とハッとしました。
もちろん、思っていることは伝えて理解してもらったほうが夫婦としてはいいのかもしれません。ただ、どうしても余計なひと言を言ってしまったり、喧嘩に発展してしまったりで私にとってはそのことが大きなストレスになっていました。
そして、私はさっそくその日から夫の嫌なところを指摘せず、気になったら自分で行動することにしました。
お互いが思いやるということ
嫌だと思ったときでも、文句を言うのではなく、自分で行動するように心がけて1カ月。初めて夫と喧嘩をせずに過ごすことができました。
これまで「コップを洗うくらい10秒でできるのに!」と相手に腹を立てていたものを、気になるなら自分の10秒を使って気持ちをスッキリさせようと切り替えることで、私のイライラはずいぶん減ったのです。夫からも嫌味などを言われることはなくなったように思います。
きっと夫も、私に対して不満を持つことはあると思います。そんなとき夫は何も言いません。もしかしたら、自分で行動して私の足りない点を、知らず知らずのうちにフォローしてくれていたのかもしれないと感じました。
結婚は他人同士が一緒になるということ。頭ではわかっていても、気になるところがあればぶつけ合っていた私たち。それが今では、私たち夫婦なりにお互いをフォローし合うことができていて、バディのような存在に。あのとき、アドバイスをくれた友だちには感謝しかありません。
思いやりのかたちはいろいろありますが、相手の嫌なところはいい意味で受け流し、自分で解決できることは自分で行動して解決する。これが私たち夫婦仲の秘訣だと思っています。
著者/なかまる あゆみ
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