社会人1年目! やる気満々だった私
社会人1年目は新しい業務をひたすら覚えて経験を積む時期。入社して少し経ったころ、私はひと通りの一般業務を覚え、応用業務に対応する練習をしていました。この応用業務とはカウンター業務に関するもので、具体的にはカウンターでの会計や梱包、お客様へのサービス案内などです。
練習できるのはこの日を含めてあと2日。練習期間中は先輩とペアになっているので安心なのですが、練習期間が終わると、これらの業務をすべてひとりでおこなう必要があります。そのため、練習期間中の今がとても貴重な時間でした。
私としてはこの練習期間中にわからないことをできるだけなくし、どんなことでも対応できるようにしたかったので、「体調を崩してもこの時間は潰さない!」と強い気持ちで研修に励んでいました。
なんで今!? 痛みよおさまれ!
閉店まであと数時間。「先輩の動きをしっかり見て学ばなくては!」などと考えていたとき、頭にズキっと刺激が走りました。実はこの日はちょうど生理1日目だったのです。
その後、おなかにもズドンとした刺激が加わり、生理痛がひどくなってきました。私は「どうしよう……痛い……」と顔を歪ませます。次第に痛みが強まりますが、先輩に教わる貴重な時間を潰したくなかったので、私は持っていた鎮痛薬を飲んで薬が効くのを待つことに。
しかし、このときの生理痛は手強く、すぐには薬が効かなかったのです。
手強い生理痛に苦しんでいると…
薬を飲んでもなかなか痛みがおさまらず、どんどん顔が青ざめていく私。「帰りたくない!」という私の意思を尊重して、先輩はこれまで何も言わず見守ってくれていました。しかし、ついに私の状態を見かねたのか、「今日はもう帰りな。体調が優先だよ」との言葉をかけてくれました。
本当は帰りたくはなかったのですが、今の痛みだと動くのもつらく業務に集中できていなかったので、残っていても先輩に迷惑をかけてしまうと思い、先に上がらせてもらうことに。
気合いが入りすぎていた社会人1年目、生理痛と闘ったけれど勝てなかった思い出です。
その後は、早く上がらせてもらい気が軽くなったものの、痛み止めの効きが遅く、しばらくの間は車の中で休憩。ようやく痛みがおさまってきたころに、車を走らせて自宅へ帰りました。
翌朝、申し訳ない気持ちで職場に行くと、先輩方から温かい声をいただきました。そこで「生理に理解のある職場でよかったな」と改めて感じ、もしも周りに生理痛で悩んでいる方がいたら、自分もやさしく声がけできるようになりたいと思いました。
※この記事は実話に基づいた体験談であり、すべての方が当てはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。
著者/沖田彩花
作画/モリナガアメ
監修/助産師 松田玲子
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