部活の遠征で起きた事件
中学生のとき、運動部に所属していた私は、年に数回、他校との遠征試合に行っていました。学校が用意したバスで行き来するのですが、あるとき、私は帰りのバスの中で経血を漏らしてしまったのです。私のおしりを見て、経血が漏れていることに気づいた女子の先輩が「あーーっ!」と驚いた声をあげると、バスに乗っていたメンバーや先生、全員が「何事か!?」と言わんばかりにこちらに視線を向けてきました。
その中には男子生徒も何人かいて、彼らは経血漏れとわかった瞬間から、気まずくなったのかなんともいえない表情に……。
それがなんとなく笑われているように感じてしまい、多感な時期の私は心底恥ずかしくなり、その日の出来事がトラウマになってしまったのです。
あの日のトラウマが蘇り…
それからは、経血量が少ない日でもこまめに生理用ナプキンを替えるように。そのおかげで、外出中の経血漏れはこれまで一度も起きていません。ただ、ちょっとしたきっかけであの日の記憶が蘇り、生理中の私は「大丈夫かな? 漏れてないかな?」と、経血漏れに対してかなり敏感になってしまったのです。
そのため、あるときからナプキンに加えてタンポンも使用するようになりました。経血量が多い日でもタンポンがあれば経血漏れしにくいと、友だちから聞いたからです。
実際、経血量が多い生理2日目にナプキンとタンポンを併用すると、しっかり経血漏れをガードしてくれるので、安心して過ごすことができます。
経血漏れ防止が裏目に
しかし、私の場合はナプキンとタンポンを併用し始めたことで、思わぬ事態が起こってしまったのです。もともと肌荒れしやすい私は、ナプキンのみを使用しているときでもデリケートゾーンが蒸れ、かゆみが生じることがありました。タンポンを併用してからはナプキンを交換する機会が減ったためか、より肌が荒れてしまったのです。
対策として、肌にやさしいナプキンを使うようにしたのですが、なかなか肌荒れは改善せず……。結局、ナプキンとタンポンの併用はやめることにしました。その後、タンポンを使わない代わりにナプキンを二重に重ねてつけるようにしたのですが、それもデリケートゾーンの蒸れにつながってしまい、肌荒れは一向に改善されません。
ヒリヒリとかゆみがひどくなり、赤みも出るようになったので、経血量が少ないときは布ナプキンを使ってみたり、自分の肌に合うナプキンを探したりと、その後の私はいろいろな方法を試しました。そしてようやく自分の肌に合ったナプキンを見つけることができ、今はだいぶ肌荒れが落ち着いています。
私にとって、中学時代に経験した経血漏れのトラブルは心の傷となってしまいました。もしかしたら、経血漏れを起こしたあと誰かに相談できていれば、トラウマほどにはならなかったのかもしれません。まだ経血漏れへの恐怖は拭えませんが、自分の体に負担がかからないよう、今後もうまく対策していきたいです。
※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。
著者:柳原りつ/女性・主婦
イラスト:アゲちゃん
監修:助産師 松田玲子
医療短期大学専攻科(助産学専攻)卒業後、大学附属病院NICU・産婦人科病棟勤務。 大学附属病院で助産師をしながら、私立大学大学院医療看護学研究科修士課程修了。その後、私立大学看護学部母性看護学助教を経て、現在ベビーカレンダー、ムーンカレンダーで医療系の記事執筆・監修に携わる。
※タンポンの過度な長時間使用はトキシックショック症候群(急な発熱、吐き気、めまい、失神などの症状)を引き起こす可能性があるため、パッケージ等に記載されている時間や使用方法をしっかり守りましょう。
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています
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