パニ子は32歳の専業主婦で、8歳年上の夫・ヒデキと、愛らしい5歳の娘・パニ美と3人で仲良く暮らしています。ヒデキは頼りがいのある夫で、パニ美にはデレデレ。しかし、幸せに暮らすパニ子にも悩みがありました。それは、義父母がしばしばお金をせびってくること……。
義両親の困った素行
先日、法事があった際には、会費をパニ子たちにわざと多く伝えて横取りしようとしてきました。正規の会費を知ったパニ子が義父母に問い詰めても、話をはぐらかしてしまうのです。
「ヒデキはこんな金にいやしい人間じゃないのに、どうしてヒデキの親は両親揃ってこんななのかしら」とパニ子が思うほど、義両親の行動に呆れるばかり。しかし、ヒデキが傷つかないように、義両親のことは言わないでいました。
そんな中、ヒデキが1年の海外出張へ行くことに。治安が悪い国ということで、パニ子とパニ美は日本に留まることになりました。
夫の海外出張と、義両親との同居
そんな中、マンションの上の階の住人が水を溢れさせ、パニ子の家が水浸しに。修繕が必要で、急に家を出ていかなければならなくなったのです。すると、「ウチに住めばいいじゃない」と義両親が提案してきました。
義両親のこれまでの不穏な行動を知らず、日本に2人を残して出張に行くことが心配だったヒデキは大賛成! パニ子は「何か裏があるかもしれない……」と不安を抱えたまま、同居がスタートすることになりました。
リハビリと称して出歩く義両親
義実家で過ごすこと半年。急に義父の介護が必要だと義母が言い始め、家事はすべてパニ子に押し付けられました。
見るからに義父は元気なのですが、義母は「パニ子さんにはわからないのよ!」「嫁に介護させるなんて、そんなことさせられないわ!お義父さんの面倒はすべて私が見るから、パニ子さんは何も気にしないでいいのよ♪」と言い、2人はリハビリと称してどこかへ出かけてしまうことが増えました。
その上、義母は「介護って本当にお金がかかるわ!」と言い、ヒデキからの仕送りが滞っていると打ち明けてきたのです。驚くパニ子に、「わが家のお金はお父さんの介護に全部使うから、あなた達の生活費は自分たちで賄ってちょうだい!」「ヒデキには、パニ子さんに心配かけないように、仕送りできていないことは秘密にしてくれって言われてるの」と言われ、パニ子はヒデキにも相談できません。
隠された仕送り金
お金がなく、生活がぎりぎりになったパニ子は義両親がリハビリへ行っている間、自分の食べ物を極力節約して娘のパニ美にだけ食事を作っていました。その結果、パニ子は倒れてしまったのです……! 目を覚ますと病院で、そばにはパニ美と海外から駆けつけたヒデキが。
パニ美が「ごはんが買えなくてママが倒れちゃった!」とヒデキに連絡し、海外から急遽帰国したとのこと。ヒデキは「なんでちゃんと食べないんだよ! 毎月15万円入れてるだろ?」と質問してきましたが、「え? もらったことないわよ」と正直に答えました。
ヒデキの話によると、パニ子とパニ美の生活のために毎月15万円を義両親の口座に送っていたとのこと。つまり、義両親はそのお金を全部自分たちに使い、リハビリと称して遊び歩いていたのです。さらに、これまでお金を騙し取られていたこともパニ子から聞き、ヒデキは激怒!
非常識な義両親の末路
ヒデキは義両親に「毎月15万円振り込んでるよな? パニ子に嘘ついて渡してなかったんだって?」と問い詰めました。青ざめた義両親は、お金をすべて遊びに使ったと白状。ヒデキはこれまで振り込んだ150万円を返金させ、そのまま絶縁を宣言しました。
義両親は「お前に絶縁なんてされたら、俺たちが本当に介護が必要になったときに誰が面倒をみてくれるんだ!?」と介護が必要という話も嘘だったことを自白。身勝手すぎる言葉に呆れるヒデキ。
その後、パニ子は無事退院。ヒデキは海外出張の期限を早めて帰国しました。これからは義両親の問題から離れて、3人で平穏な日々を楽しむ予定です!
家族とはいえ、信頼関係が何よりも大切です。いくら親といっても、子どもを騙してお金を巻き上げようとするのは許されない行為。親子であっても、気持ちよく助け合えるような関係でいたいものですね。