「ママ、おっきい! えらいねー!」
当時3歳の娘は、トイレトレーニングの真っ最中で、ほどなくしておしっこはトイレでできるようになりましたが、うんちがなかなかうまくいかず……。娘が「うんち!」と教えてくれても、いざ娘をトイレに座らせると便意が遠のいてしまうということがよくありました。
私は、娘自身のトイレトレーニングのモチベーションが下がらないように、トイレでうんちができたときには「すごい! いっぱい出たね!」「えらい! おっきいの出たね!」と、たくさん褒めていました。
ある日、娘と私の2人でショッピングモールで買いものをしていたとき、私に便意が……。
私は娘と一緒に個室に入り、無事に排泄を終えると、娘が大きな声で「ママ、おっきいの出たね! えらいねー!」と、私をたくさん褒めてくれるではありませんか。
そのときのトイレはとても混んでいて、個室が埋まっているどころかトイレに行列ができている状態。私は「恥ずかしいから、やめてー」と思いながらも娘に「ありがとう」と伝え、個室を出ました。
私が個室を出て手を洗っている間も、娘は「ママえらい! いっぱい出たもんね!」と私を褒め続けてきて、私は「穴があったら入りたいとは、まさにこのことだ」と思いました。私が娘にトイレトレーニング中にかけてきた言葉が、こんな形で返ってくるとは想像もしていませんでした。
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イラスト/ふくふく
著者:吉川 みきな
14歳女の子と4歳男の子、0歳の年の差兄弟を育てている母。反抗期の娘とイヤイヤ期の息子の育児に日々奮闘中。上の子を出産後に大学に通い、看護師の資格を取得。現在は看護師としてパート勤務をしている。