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実はNGだった!頑張れば頑張るほど老化を早める運動と食事の落とし穴とは【医師解説】

健康と美容のためにと、食事や運動にいろいろ気をつかう毎日は充実しているもの。でも、もしもその中に逆効果のものがあるとしたら……。今回は、健康や美容に良いと思われているのに、実は逆効果になってしまう3つの習慣に注目。美容・アンチエイジング専門医の黒田愛美先生に気を付けるポイントを教えてもらいました。

この記事の監修者
監修者プロファイル

医師黒田 あいみ 先生

美容・アンチエイジング専門医。トライアスリート。Zetith Beauty Clinic医師(東京都中央区銀座4丁⽬2-17 銀座111レジャービル13階)。1979年東京生まれ。2003年獨協医科大学医学部卒業後、東京女子医科大学内分泌乳腺外科に入局。2007年品川美容外科へ入職、2011年品川スキンクリニック新宿院の院長に就任。2013年同クリニック、表参道院院長に就任。その後、予防医学と分子栄養学を改めて学び、美容外科、美容皮膚科、アンチエイジング内科の非常勤医師として複数のクリニックの勤務を経て、現在に至る。著書に『アスリート医師が教える最強のアンチエイジング』(文藝春秋)。
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1.健康に良いからと毎日同じものを食べる

健康に良い、ダイエットに効果的とうたうさまざまな食品がありますが、たとえどんなに体に良い食品でも、毎日とるのはNGだと黒田先生は言います。

 

日々同じ食べ物が体に取り込まれるのは、メリットよりデメリットのほうが大きくなってしまいます。健康やダイエットに良いという食べ物でも、ローテーションで食べるのが良いでしょう。

 

一般的には同じ食べ物は4日に1回のペースが良いとされています。何事もバランスが大切です」(黒田先生)。

 

特に気を付けたい食品は?

毎日食べられがちなものの一例として挙がるのが、玄米

 

「玄米は精製されていない分、白米よりミネラルや食物繊維などの栄養が豊富なのはたしかです。ただ、その一方で消化力の弱い日本人にとっては体への負担が重いこともあります。ですから、毎日食べるのではなく、白米や雑穀なども取り入れて、ローテーションで食べると良いでしょう」(黒田先生)。

 

また、最近注目されている大豆ミートにも注意が必要だと言います。

 

「大豆ミートと聞くとビーガンが食べる、ヘルシーな印象がありますが、加工食品です。選ぶときは添加物がどれだけ入っているか、しっかりチェックしてほしいですね。また、たんぱく質は特に“アレルギー源”になりやすいです。私はいろいろな肉や魚、大豆製品などをローテーションで食べるようにしています」(黒田先生)。

 

なお、ここで言う“アレルギー源は、卵、牛乳、小麦などによる「即時型アレルギー」ではなく、健康や美容に気をつかう人に注目される「遅延型アレルギー」を指します。

 

「遅延型アレルギーは6~24時間と遅れて症状が出るのが特徴で、肌荒れや湿疹、疲れやだるさ、下痢や便秘、鼻炎、生理痛などハッキリとしない症状が多いため、食物アレルギーとは知らず原因食物を食べていることがほとんどです。

 

しかも、遅延型アレルギーの抗原は、毎日食べているもの、好きでよく食べているものが原因物質になるケースが多いのが特徴です。ある特定の食物が毎日とり込まれることより、腸内で正常に分解されずに炎症を起こし、さまざまな体調不良を引き起こします。

 

また、りんごやバナナなどの単品ダイエットも栄養バランスが悪くなるので避けたほうが良いでしょう」(黒田先生)。

 

2.疲れるまで運動を頑張る

実はNGだった!頑張れば頑張るほど老化を早める運動と食事の落とし穴【美容専門医】

 

運動は健康と美容には欠かせない、そう思っている人は多いでしょう。しかし、それが過度になると逆効果になるそうです。

 

過度な運動は、アンチエイジングの大敵・活性酸素が過剰にたまる原因になる可能性があります。活性酸素は細胞を酸化させ、さびさせ、つまり体中を老化させる働きを持ちます。シミ、シワ、たるみなど見た目の老いだけでなく、がん、動脈硬化、高血圧、糖尿病など病気の原因にもなります」(黒田先生)。

 

運動習慣がない人はランニング3kmくらいを週2~3回

それでは、どれくらいの運動がアンチエイジングには効果的なのでしょうか。

 

活性酸素がたまらない程度の適度な運動をおこないましょう。疲れ始めたら、活性酸素がたまり始めているサインです。

 

有酸素運動の場合、普段から運動している人ならランニング7~10kmくらい、あまり運動習慣がない人は3kmくらいでしょう。毎日ではなく週に2~3回で十分です。

 

筋トレをするときも、同じ部位を集中的に鍛えると活性酸素がたまりやすくなります。いろいろな部位を少しずつ、ローテーションでおこなうほうが良いでしょう」(黒田先生)。

 

疲れない程度の運動を継続することが大切ということです。

 

 

3.糖質を極限まで減らす

食事を我慢している女性

 

「糖質制限ダイエット」はダイエット法として定番になっています。糖質を減らすと体重が減るのは事実ですが、糖質を極限まで減らすのはNGと黒田先生は言います。

 

40代、50代女性の極端な糖質制限で一番心配なのは筋肉の減少ですエネルギー源である糖質の摂取量が不足すると、体内ではエネルギー不足を補うため、肝臓で蓄積されているグリコーゲンという物質を分解してエネルギー源を作り出しています。

 

このとき、ホルモンバランスが正常であればケトン体と呼ばれるエネルギー源を生成し、脂肪を分解してくれるのですが、40代、50代はホルモンバランスが乱れる時期。脂肪ではなく筋肉を分解してしまう恐れがあるのです」(黒田先生)。

 

女性ホルモンの分泌が減り、ただでさえ筋肉の質が落ちている時期に糖質不足でさらに筋肉が減ってしまっては大変です。

 

フラフラしたら減らし過ぎ

「糖質を減らせばたしかに体重は減りますが、特に40代、50代女性にはリスクが高く、美しく痩せられません。栄養不足に陥り、いろいろなホルモンも正常に作られなくなってしまいます。

 

糖質を減らしてフラフラしたり、疲れやすくなったりするのは減らし過ぎです。体調を見ながら少しずつ無理なくゆっくり進めることが大切です」(黒田先生)。

 

まとめ

いかがでしたか? せっかく頑張っているのに逆効果なのは悲しいですよね。黒田先生のお話によく出てくるのが、バランスやローテーションというキーワード。これからのアンチエイジング活動の参考にしてみてはいかがでしょうか。

 

※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。

※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。

 

 

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取材・文/岩崎みどり

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