ある日、お父さんから父方の祖父母の家で暮らしてはどうかと提案されたぐりさん。お母さんと大喧嘩をした日の夜をきっかけに家を出ました。約3カ月間、ぐりさんは父方の祖父母と楽しく暮らしました。そんな楽しかった記憶をもとに、明るい家庭を作ろうと思っていたぐりさん。でも、娘のみーちゃんが大きくなるにつれて次第に自我を持つようになると、ぐりさんの感情に変化が現れます。そして自分のお母さんを思い出しては、同じようにはなりたくない思い悩んで――!?
お母さんは私のこと…
子どもたちに対する怒り方がわからないぐりさん。頭の中でどう怒ったらよいのかを考えてもわからず、いつも自己嫌悪に陥ってしまいます。いつしか自分の気持ちに蓋をして、無理やり平常心を取り繕うようになってしまったのです。
また、子どもたちに嫌われたくない、自分と同じような気持ちにさせたくないという思いが強かったぐりさん。いろいろ考えているうちに、自分のお母さんがぐりさんにだけ当たりが強く、弟には怒らなかったことを思い出しました。
自分のお母さんのようになりたくないと思ったぐりさんは、お父さんに相談することに。ぐりさんは娘のみーちゃんと息子のはーくんを連れて、お父さんに会いに行くのでした。
育児が怖くて仕方がないこと、お母さんのように怒りたくないことを正直にお父さんに打ち明けたぐりさん。そして、「お母さん、私のこと嫌いだったのかな?」とまっすぐに質問したのでした。
自分のお母さんのようになりたくないがために、イライラする自分の気持ちに蓋をしているぐりさん。けれども、ある臨床心理士さん曰く、子どもを叱るときに「そんなことされたらママは悲しい」などと、ママがどんな気持ちでいるのを伝えることは問題ないとのこと。完璧でいようと我慢してストレスをためているママよりも、リラックスして笑顔で過ごしているママでいてくれたら子どもたちはうれしいはず。ぐりさんが肩の力を抜いて自然体で子どもたちと関われるようになれるといいですね。