私の夫は、育児ができる人
私には3人の子どもがいて、私の夫はありがたいことに育児に対して協力的です。育児関連で夫にできないことはなく、末っ子の離乳食ストックを作ったり、当時0歳と4歳の下の子2人を夫がひとりでお風呂に入れたりと、すべてをこなしていました。
私が夫に子どもたちをまかせて、夜に家を空けることが何度かありました。帰宅した際に「大変だったでしょ、ありがとう」と夫に伝えるのですが、いつも夫は「いや、別に大変じゃないよ」と答えるのです。
その返答に「そっか」と返しながらも、私は勝手に、普段自分が必死になってしていることを「大変じゃない」と言われているようで、モヤモヤしたのです。
友人の言葉に目からウロコ!
ある日、夫に対するモヤモヤをママ友に相談すると、ママ友はこう言いました。
「それはたしかにモヤッとするね。私たちだって、すべての日がずっと大変なわけじゃないし、今日は比較的ラクだったなと思う日もある。けれど、育児は終わりが見えない、毎日続くことだから大変だと感じるんだよね。だから1日や2日代わったところで、きっと旦那さんには本当の育児の大変さはわからないんだよ」
さらに、ママ友は「たとえば、1カ月ほど旦那さん主体で育児してもらって、それでも『全然大変じゃない』と言うなら、それはそれですごく頼りになる旦那さんってことだから、どんどん頼っちゃえばいいじゃない!」と言ったのです。
私は「たしかに! 夫に数日育児を代わってもらったところで、本当の大変さはわからないんだ」と、目からウロコでした。
ママ友からの言葉を聞いて、「夫は私がしている育児を否定したいわけではないので、夫が『大変じゃない』と言うのなら、たくさん頼ってもいいんだ」と思えて、気持ちがラクになりました。自分とは違う視点でアドバイスをくれた友人に、感謝した出来事でした。
著者:吉川みきな/女性・看護師。15歳の女の子と5歳の男の子、1歳の年の差兄弟を育てている母。反抗期の娘とイヤイヤ期の息子の育児に日々奮闘中。上の子を出産後に大学に通い、看護師の資格を取得。現在は看護師としてパート勤務をしている。
イラスト:ミロチ
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています