パニ子は29歳の兼業主婦。夫は海外赴任中で、4歳の娘・パニ美と実家で過ごしています。ある日、商店街の福引きで1等の高級ホテル宿泊券を獲得!するとパニ美の幼稚園のママ友で、人の物を何でも欲しがるクレクレママ・カリンが急に話しかけてきました。
商店街の福引で大当たり!
「パニ子さぁ〜ん! 高級ホテルの宿泊券7人分当たったんですって!? パニ子さんとパニ美ちゃんと、私と私の夫と息子で5人。あと2人誰を誘う~?」と勝手に自分たちも行く気満々!
いくら断っても「パニ美ちゃんだって、子どもが一緒にいた方がいいでしょ」と聞く耳持ちません。カリンはなかなか諦めず、パニ子やパニ美の後をつけたり、家を突き止めようとしたりする始末。なんとかカリンを振り切り、旅行の日を迎えました。
予想外のトラブル
無事に旅行当日の朝を迎えたパニ子。家族7人で車に乗りこみ、楽しい旅行へと出発しました。すると旅路の途中、スマホに着信が。
電話の主は宿泊予定の高級ホテルの支配人。なんと、パニ子一家が予約していた部屋に、予約もせずに非常識な客が乗り込んできて勝手に宴会を始めたため、その部屋を使用できなくなったのだそうです。
パニ子一家は怒り心頭でしたが、代わりに系列の超高級旅館に変更して、食事をサービスしてくれるとのことだったので、喜んで受け入れることにしました。
ママ友の予想外の行動
数時間後、またスマホに着信が入りました。今度はカリンからの電話。「旅行に行くのは今日だったのね! パニ子さんたらぜんっぜん日程を教えてくれないから、調べるの大変だったんだから~♪」と。
カリンはいつのまにかパニ子の自宅を突き止め、毎日玄関を見張っていたとのこと。今朝パニ子一家が出発したのを見計らって、慌てて夫と息子を連れて先回りしていたそう。
「この高級ホテルに泊まるの夢だったのよ~♪ もう旦那も息子も大喜び!」「部屋ですぐ乾杯できるように、ルームサービスでシャンパンやキャビアを頼んだところよ!」と意気揚々と報告してきます。パニ子たちがホテルに宿泊ができなくなった原因が、カリン一家のせいだったことが発覚しました。
クレクレママの悲惨な顛末
「私たちの宿泊先は旅館ですけど……?」
パニ子はホテル側の都合でキャンセルになり、代わりに超高級温泉旅館に泊まることになったとカリンに伝えました。もちろん、高級ホテルの宿泊代金やルームサービス費用はカリン一家が支払うことに。「そんな! 無理よ! だってお金持って来てないもん!」とカリンは大騒ぎしていますが、パニ子はそんなこと知りません。
カリンが慌ててホテルを出ようとするも後の祭り。30万円の高額な請求に、顔面蒼白! カリンから「ママ友のご厚意でホテル宿泊をプレゼントされた」と聞いていた夫は、事実を知って大激怒! 日頃からカリンの非常識さに悩んでいた夫は、離婚を宣言し、その後すぐに家を出て行ったそう。ホテルの宿泊費をめぐって、まだ2人で揉めているそうですよ。
人の幸せを横取りしようとするなんて、図々しすぎますよね。幸せは日常生活の中にもたくさんあるもの。身近な幸せに気づける心を持ち続けたいものですね。