友人が教えてくれたこと
小学6年生で初潮を迎えたころ、私は「生理になると血が出る」という程度の知識しかありませんでした。学校で生理についての授業を受けましたが、家庭で母親から生理についてしっかりと説明してもらう機会がなかったのです。
初潮がきたことを母に伝えると、ナプキンではなく薄手のおりものシートを渡されました。はじめのころは経血量も少なく、おりものシートでも事足りる程度だったのですが、成長とともに経血量が多くなっていくとそれでは足りなくなります。
初潮から1年ほど経ったときのことです。その日も、母から渡されたおりものシートをつけていたのですが、経血が漏れてしまいました。
おしりのあたりに経血のシミができていることを、友だちが教えてくれたのですが、経血漏れは初めてのことだったので私はパニックに。すると、友だちが「経血が漏れてしまったのだと思うよ、これ使って」とナプキンを渡してくれました。
いつだって助けてくれたのは…
私はそれまで「ナプキン」についてまったく知らなかったわけではありませんが、手に取るのも使うのも初めて。家では、母や姉が使っていたので「大人用」だと思っていたのです。
友だちががナプキンを渡してくれたとき、私は思わず「何これ?」と言ってしまい、友だちがとても驚いた顔をしていたのを覚えています。使ったことがないことを伝えると、友だちがナプキンの使い方についてレクチャーしてくれました。ズボンについた経血のシミは落とせなかったので、友だちが貸してくれたパーカーを腰に巻いて隠すことに。
こうして、初めての経血漏れでは友だちが助けてくれました。それだけでなく、ナプキンについて教えてくれたのも友だちです。私は友だちのおかげで生理について学ぶことができました。
生理について、家族に教わることが多いのかもしれませんが、私の場合は友だちに教えてもらうことばかりでした。母がおりものシートを渡してくれていたのも、もしかしたら「小学生のうちはまだ経血量が少ないだろう」と考えていたからなのかもしれません。正直、母にはもう少し詳しく説明してほしかった気持ちもありますが、やさしい友だちに恵まれてよかったです。
著者/木村リン
監修/助産師 松田玲子
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