「ちょっと待って! 立たないで!」
ある生理中の朝、寝坊をしてしまった私は、急いで支度をしていました。そこで、生理用のポーチにナプキンが1枚も入っていないことに気づき、慌ててトイレの棚にあるナプキンを掴んでポーチに入れ、登校。
学校に着いてから一度ナプキンを取り替えたのですが、その日は経血量も少ない感じがしたのでつい油断してしまい、その後は一度もナプキンを取り替えぬまま給食まで過ごしていました。そして、給食を食べるために机を移動させようと立ち上がると、「ちょっと待って! 立たないで!」と、突然友だちが叫んだのです。
なにが起きているのかわからない私と、なんだか青ざめている友だち。私と同じようになにが起きているかわからず、ざわつくクラスメイト。友だちが小走りで先生のほうへと向かっていくのを見ながら、いったん席に着くと、おしりのあたりがヒヤッとして……。そこで初めて経血が漏れていることに気がつきました。
先生と一緒に保健室へ
直後に先生がやってきて、「保健室に行こう」と言ってくれました。椅子に敷いていた防災頭巾には経血がべっとりとついています。先生が着ていたジャージで汚れた服を隠してくれて、そのまま一緒に保健室へ。保健室の先生は手慣れた様子で、貸し出し用のズボンと下着、そしてナプキンを手渡してくれました。
教室へ戻ると周りの友だちは心配してくれましたが、「どうしたの?!」と聞かずにいてくれてホッとしました。きっと先生がそう指導してくれたのかもしれません。
まさか教室で経血漏れを起こすとは思っていなかったので動揺しましたが、やさしい先生や友だちに救われました。
帰宅後トイレの棚を確認すると
帰宅後、トイレの棚を確認すると生理用のナプキンの横に母が使用しているおりものシートが置いてあるのを発見。
私は朝慌てていたので、どうやら間違えておりものシートをポーチに詰めこんでいたようです。そのため、経血を受け止めきれず漏らしたとわかりました。それからは、生理期間中は必ず前の日にポーチにちゃんとナプキンが入っているかどうか確認するようになりました。
教室で友だちが叫び、経血を漏らしていることに気づいたときはヒヤッとしましたが、先生や友だち、クラスメイトのやさしさに助けられました。あのとき以来、生理期間中は注意するようになり、大きな生理中の失敗はほぼしなくなったので、とても感謝しています。
著者/匿名
監修/助産師 松田玲子
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