私は小学5年生のときに初潮を迎えたのですが、思春期だったこともあってなんとなく報告するのが恥ずかしく、生理がきたことを母に半年ほど隠し続けました。母と仲が悪いわけではなく、わが家の家族構成は父・母・私・弟2人と男性が多いので、家で「女性ならではの話」をしづらかったのです。
生理については小学校4年生のときに授業で習っていたので、初潮がきたときには「これが生理か」とすぐにピンときましたし、生理用ナプキンを使えばいいということも理解していました。ただ、「トイレに置いてある生理用ナプキンを使ったら母に生理がきたことがバレてしまう」と思った私は、生理用ナプキンの代わりにトイレットペーパーをぐるぐる巻きにして、下着の上に置いて生理期間をしのぐことに。しかし、経血量が多いときはどうしても下着が汚れてしまうのです。下着が経血で汚れてしまったときは、誰にも見つからないように衣類用洗剤でゴシゴシ洗っていました。
母に生理を隠し続ける生活は半年ほど続きました。が、母は以前から薄々気づいていたらしく、ある日「もう生理きてるんじゃないの? なんで言わないの?」と少し怒りながら問い詰められたのです。私は観念して「うん……ちょっと前に生理きた」と答えるしかありません。母は「もっと早く言ってくれたらよかったのに」と呆れながらも「おめでとう」と言い、生理用ナプキンの使い方を教えてくれました。
大人になった今振り返ってみると、そこまで恥ずかしがる必要はなかったのかなと感じますし、初潮がきてすぐ母に報告していれば、経血が漏れるたびに下着を洗うという面倒な習慣も避けられたのかなと思います。思春期ならではのエピソードでした。
原案/ぴぃさん
作画/モリナガアメ
監修/助産師 松田玲子
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