結婚するのに戸籍謄本と履歴書が必要!?
彼は4人姉弟です。彼の姉が結婚するとき、彼の父は夫になる方の戸籍謄本と履歴書を持ってこさせたと聞きました。
きっと、彼の父としては娘の幸せを願っての行動だとは思いますが、それを彼から聞いた私は驚きを隠せませんでした。そして「私たちが結婚するときはどうなるんだろう」といった不安が襲ってきたのです。
ですが、追々それとなく彼に話を振ってみると、戸籍謄本と履歴書が必要なのは姉に限った話で、「自分たちの場合には必要ない」とのこと。そのことを聞き、安堵したことを今でも覚えています。
子どものことを思っての言動だと理解できる
彼の父は、かなりの昭和人間で気難しく、発言や行動は「機嫌次第」な人だと彼から聞いていました。付き合っていた当時、彼は無職だったのですが、そのことについて彼は「甘えている」「将来はどうしたいんだ!?」と責め立てられることも多かったそうです。
彼の父の「昭和人間」エピソードを聞くたびに最初は驚いていましたが、次第に私の中で、「子どものことを思ってなのだろうな」と彼の父の言動も理解できるように。「彼のことを心から心配しているから出た言葉なのだろう」と感じるようになったのです。
無職だった彼ですが、このとき将来開業したいという大きな目標があり、彼の父は「甘えている」とは言いながらも、「もし困ったことがあったら助ける」と言ってくれたそうなのです。
お付き合いして2年でようやく会えることに
彼は結婚のあいさつをする直前まで、私とお付き合いをしていることは父に黙っていたようです。無職なのに付き合っている彼女がいると知られたら、さらに厄介なことになるからと言っていました。
彼の母には会ったことがあり、お付き合いを応援してくれていたのですが、初めて彼の父に会ったのは結婚のあいさつをするときでした。
彼の父の考えは理解できるといえど、「気難しい」と聞いていたためかなり緊張しました。それでも、彼や彼の母のフォローもあり、無事にあいさつを終えその後、婚約することができました。
私の場合、戸籍謄本と履歴書は結局必要ありませんでしたが、「昭和人間」と聞かされていた彼の父に結婚のあいさつをしに行くときはただただ緊張でした。しかし、今思い返せばとても新鮮な経験だなとも感じます。お義父さんとは、徐々に仲良くなれたらいいなと思っています。
著者/松 茉莉花
イラスト/赤身まぐろ
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