ジャージ姿しか知らないまま…
現在の夫との出会いは、共通の友人と一緒に行ったスノーボードでした。スノーウエアかジャージ姿しか知らないまま、私は彼を好きになってしまったのです。
出会って2カ月後、私のアタックの末にようやく叶った最初のデート。このときに初めて彼の私服姿を見ることができたのですが、中学生男子が着ていそうな柄物のトップスにストライプのボトムス、足元はなぜか真冬なのにスリッポンという、かなり独特のスタイルでした。
正直なところ、彼のあまりにダサい服装に私はショックを受けました。しかし、これから私が彼の服装を変えていけばいいと思い、彼に対する好きという気持ちは変わらず、そのまま思いが実って付き合うことになったのです。
彼に洋服をプレゼントすることに
私の友人には、アパレル店員として働いているオシャレな子がいます。その友人にも彼氏がいるのですが、彼氏の服装がとてもダサかったため、友人は彼に何度も何度も洋服をプレゼントしたそうです。すると、友人の彼氏はオシャレに目覚め、友人の好みの服装へとどんどん変わっていったというのです。
その話を聞いた私は「私も彼にたくさん洋服をプレゼントすれば、私好みの洋服を着てくれるようになるかも!」と思い立ちました。
そして、旅行などイベントごとのタイミングで、彼に派手すぎず、オシャレすぎず、ほどよくトレンドを取り入れた服をプレゼントしたのです。まずここで、彼に着てもらうところまでは成功しました。
プレゼントした服はその後
ところが、プレゼントした直後は気に入ってたびたび着てくれていても、しばらくするといつものダサい服装へと元通りに……。
せっかくプレゼントした服なのだから、私とデートする日だけでも着てほしかったのですが、私が何も言わなければ、彼は私のプレゼントした服を着てくれることはありませんでした。
彼に「どうして私があげた服を着てくれないの?」と尋ねたところ、「生地のこういうところが嫌だった」「デザインは襟なしのほうがよかった」と不満があったよう。「洗濯物に出したらなくなった。間違って父親の服に紛れ込んでいるのかもしれないけど、俺は別に着たくないから探さなくていい」とも言われました。
その後も、何度か洋服をプレゼントしたり一緒に買い物へ行ったりしましたが、結果的に彼が私好みの服装になってくれることはありませんでした。
彼とはその後結婚し、現在は夫婦として一緒に暮らしています。服装は相変わらずで、もう少しだけでいいからオシャレになってほしいと思っているのですが、なかなかうまくいきません。
彼に服をプレゼントしても結局着てくれないため、プレゼントするのはやめました。なかなかオシャレになってくれず残念に思うときもありますが、いまさらオシャレになっても誰かに自慢するわけでもないし、もういいかなと今は思っています。
著者/まさの
作画/おはな
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