今回は、美容室勤務6年、現在はInstagramでヘアケアの情報を発信している若林アスカさんに『紫外線による髪のダメージ』をテーマにお話を伺いました!
監修/若林アスカ
美容師免許を取得し、美容室で6年間勤務したあと、マンガ家に転身。これまでの経験を活かし、Instagramでは髪に関する情報をマンガで発信している。さまざまなメディアでマンガを連載中。
夏の髪トラブル。その原因は?
夏は、ほかの季節よりも「髪のパサつきやヘアカラーの退色などトラブルが起こりやすい」と感じたことはありませんか? それは、紫外線が原因かもしれません。
髪の毛は、大きくわけて3つの構造になっていて、外側の部分をキューティクル、中間の部分をコルテックス、内側の部分をメデュラといいます。中でも、キューティクルは髪の内部組織を守る役割をしています。
若林さんによると、紫外線が髪に当たることで、髪の内部を守ってくれるキューティクルが傷ついてしまうのだとか。キューティクルが傷つくと、髪のツヤが失われたり、乾燥してパサついてしまったりして、それがヘアカラーの退色にもつながるそうです。
紫外線に注意すべき時期は?
では、紫外線に特に注意をしたほうがいい時期はいつからいつまでなのでしょうか?
もちろん、7月から8月の時期は特に日差しが強く、注意が必要です。しかし意外と盲点なのが、夏の終わりから秋にかけての時期。真夏を過ぎると、気温が低下して油断してしまいがちですが、実は、8月下旬ごろから秋にかけての時期も紫外線の量は少なくないのだとか!
この時期にケアを怠ってしまい、髪にダメージを受ける人も多いそうなのです。夏の終わりごろや秋の紫外線は意外と盲点ですよね。
量に差はあるものの、たとえ曇りの日や日差しが弱い時期であっても紫外線は降り注いでいるため、できれば1年中紫外線対策をしていたほうが安心だと若林さんは言います。
影響は髪の毛以外にも…
そして、紫外線を浴びると、髪の毛だけではなく頭皮もダメージを受けるのだそう。頭皮は髪の毛の土台となる部分です。そのため、紫外線によるダメージを受けることで、頭皮の老化が進行したり炎症を起こしたりして、健康な髪の毛が生えなくなってしまう場合もあるそうです。
通常、健康な髪の毛は指通りがよく、ツヤやハリがあるのですが、頭皮が紫外線によるダメージを受けてしまうと、毛が細くパサパサとしたツヤのない髪の毛が生えてくる可能性があると言います。
「髪の毛で隠れているから大丈夫」と思ってしまいがちですが、頭頂部は太陽に面していているため、顔よりも紫外線を浴びやすい部分。普段から心がけて紫外線対策をするのが安心ですね。
ダメージから守るためには
では、髪の毛や頭皮を紫外線から守るためには、どのようなことに気をつけたらよいのでしょうか。
髪の毛は一度ダメージを受けると、もう元には戻らないため、髪の毛や頭皮を紫外線にさらさないようにすることがダメージから守る一番の方法だと、若林さんは言います。
帽子や日傘を使用したり、髪の毛や頭皮専用の日焼け止めスプレーを使用したりして、簡単にできることから取り入れてみるとよさそうです。
また、頭皮にかいた汗を放置していると、雑菌が繁殖して頭皮が不衛生な状態になることも……。帽子を被りっぱなしにするのではなく、たまに外して通気性をよくしたり、こまめに汗を拭き取ったりして、できるだけ清潔に保つよう心がけるといいそうです。
ダメージを受けたあとのケアは
残念ながら、一度ダメージを受けた髪の毛が元通りに修復することはないのだそう。そのため、ダメージのない状態にするためには、思い切って髪をカットするのも一つの手です。ダメージを受けた髪を放置していると、そこから髪の毛内部の栄養素が流れ出てしまうこともあるそうですよ。
けれど、「髪をカットするのは勇気がいる……」という方もいるかもしれません。その場合は、トリートメントでダメージを軽減するという方法もあります。若林さんによると、お風呂中に“洗い流すトリートメント”をして、髪を乾かす前に“洗い流さないトリートメント”で髪の毛をコーティングしてあげるとよいのだそう。
また、髪の毛に摩擦を与えるのは絶対にNG!タオルで拭くときには、ゴシゴシ擦らず、ギュッギュッと水分を吸い取るように拭くことで、髪のダメージを抑えられるそうです。
若林アスカさん監修のもと、今回は『紫外線による髪のダメージ』についてご紹介しました。健康的な髪の毛や頭皮を保つためにも、紫外線対策は夏だけではなく、1年中おこなったほうが安心です。特別なケアだけでなく、髪に摩擦を与えないよう気をつけたり、家でのトリートメントをていねいにおこなったりと、日ごろのケアも大切にしたいですね。
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