お互い直面すると思わなかった問題
私と夫はとても仲が良く、産後までは夫に触られるのが嫌になる日がくるとは思ってもいなかったのです。しかし、産後は見事に「触られたくない」と思うように。
特に私が洗い物をしているときに、夫はよくちょっかいを出してくるのですが、嫌過ぎて顔にも態度にも「嫌」を出してしまいました。そのときの夫の表情は忘れられません。私が夫に対してひどい態度をとるのが初めてだったこともあり、ビックリしたような、悲しそうな顔でした。それからの夫は、私の顔色をうかがうように……。
このままではダメだ! 気持ちを伝えると……
ふと、夫との間に距離ができていることに気づいた私。もともと私たち夫婦は、お互いに思ったことをぶつけるタイプだったので、「このままではダメだ!」と思い、話し合うことに。
「娘を産んでから、家事をしているときにちょっかいを出されるとイラッとするの……」と、あえて「触られるのが嫌」とは言わずに「イラッとする」と伝えました。すると夫は「そうだったんだね。普通に寂しかったわ」と言い、理解してくれました。
それから夫は状況を考えてくれるようになり、触られる回数が減ったことで自然と私も我慢できるように。気づけば、産後1年後くらいには、夫に触れられるのが嫌ではなくなっていました。
2人目の出産以降は、夫も気をつかってくれるようになったので、産後でも「夫に触れられるのが嫌!」という感情にはなりませんでした。具体的には、夫は産後すぐに私に触れることを避け、私が精神的に落ち着いてきたころから、状況を考えてスキンシップをとってくれていました。現在4人の子どもがいますが、夫婦仲良しです。
夫婦になり、子どもができると乗り越えなければならない壁がたくさん出てきます。「夫に触られるのが嫌」というのも1つの試練でした。言い方は考えなければなりませんが、自分の気持ちを伝えること、お互いに歩み寄ることで私は乗り越えられました。これからも伝え合い、寄り添いあって夫婦で頑張っていきたいです。
著者:松谷えりな/女性・主婦。2019年生まれの息子と、2016年、2018年、2020年生まれの娘たち4児のママ。教員免許保持。子ども4人と夫、ペットのわんちゃん1匹と暮らしており、趣味は子どもたちといろいろな公園へ遊びに行くこと。
作画:うちここ
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています