オフィスカジュアルに馴染みがなかった私
当時勤めていた会社で部署異動がありました。それまで毎日スーツを着ていたのですが、異動先では雰囲気がガラリと変わりオフィスカジュアルに身を包んでいる人がほとんど。
「郷に入っては郷に従え」ということで、私もオフィスカジュアルで通勤しようと考えました。しかし、スーツばかり着ていた私はおしゃれなオフィスカジュアルのコーディネートが思い浮かびません……。
おしゃれな同僚を真似た結果…
雑誌などで知識を得て見様見真似でオフィスカジュアルに身を包むようになったある日のこと。職場の同僚がさわやかに白パンツをはきこなしていた姿に憧れていた私は、「こういうオフィスカジュアルのスタイルもあるのか」と白パンツに初挑戦することに! すると同じチームの先輩が「ちょっとちょっと」と私の肩を叩き、廊下に呼び出されました。
なにか悪いことをしちゃったのかな、と不安に思っていると先輩が周りに聞こえないような小さな声でそっとこう言いました。「ねぇ、白いパンツに下着の色が透けているわよ」と……。
その瞬間青ざめた私は、バッと後ろを確認。すると、先輩の言う通りおしりの部分に下着の色がくっきりと浮かびあがっていました。その日に限って私は黒いショーツをはいていたのです。半泣きになっていると、先輩がロッカーに置いていた紺色のスカートを貸してくれて、私は平謝りしながらすみやかに着替えました。
このとき、初めて白いパンツをはくときは下着の色に気をつけなければならないと学んだ私。今思い出しても恥ずかしい出来事でしたが、ファッションの勉強にもなりました。そっと廊下に呼び出して私の状況を教えてくれた先輩には感謝の気持ちでいっぱいです。
著者/匿名
イラスト/藤まる
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