産後の抜け毛に加齢を感じた瞬間
授乳が始まって3カ月たったころから、産後の抜け毛が始まりました。シャンプーをするたびにごっそりと、すべての指の間に髪が引っ掛かったり、枕にも束のように髪の毛が付くようになったりしました。特に、お風呂の排水口は詰まるので、毎日こまかい掃除が必要となりました。これまでの人生でこれほどの抜け毛の経験をしたのは初めてです。
しばらくすると、髪が抜けるスピードに生えてくるスピードが追い付かず、前髪の生え際が薄くなり始めました。「このまま生えてこなかったらどうしよう」と不安になり、美容師さんに相談しました。すると、「高齢出産の場合、抜け毛は戻らない場合もありますよ」とのこと。個人の体質によっては、そのまま薄毛になってしまう人もいるようなのです。
そのとき、私はすでに40歳。周りのママ友は20代や30代です。彼女たちも抜け毛はあったようですが、私から見る限りは黒々とたくさんの髪の毛が生えていて、困っているようには見えませんでした。彼女たちと比べると、体力面も含めて圧倒的に回復のスピードが遅いことにショックを受け、がく然としたのです。産後と言うより「加齢」という言葉を初めて意識しました。
抜け毛の原因は血液不足
妊娠7カ月に入ったころ、助産師で鍼灸師の仕事もされている方と会う機会がありました。そのときに、産後に起こり得る困り事についていろいろと教えていただきました。中でも、高齢出産で抜け毛で悩む人は多くいると聞きました。
その方の説明によると、髪の毛が抜ける原因は、基本的には毛細血管の血液不足なのだそうです。出産により大量の血液が失われ、それが回復する前に授乳でさらに毎日大量の血液が失われていきます。毛細血管に十分な血液が運ばれず、そこに産後のホルモンバランスの乱れが重なり、抜け毛に拍車をかける状態となるのだとか。さらに、慣れない育児によるストレスが加わってトリプルパンチとなり、抜けやすく再生しにくい髪の状態を作ってしまうというのです。
私は授乳期が始まってから、睡眠不足により抵抗力や心の忍耐力が下がってしまっていたのを実感しました。その上、新生児という繊細な命を扱うために、気が休まる暇もありません。こんな毎日がいつもまで続くのかと落ち込みがちになっていました。 そもそも体力の回復が遅くなりがちな高齢出産において、「抜け毛」は心と体の健康状態を表すバロメーターであると実感しました。
頭皮の血行促進とストレス解消で抜け毛対策
助産師さんから抜け毛対策のために、頭皮の血行を良くし、早めのストレス解消を心掛け、ホルモンバランスを整える必要があると言われました。
頭皮ブラシで血行促進
そこで、美容師さんにすすめられた頭皮ブラシを購入(写真参照)。美容院で試したとき、頭がスッキリして久しぶりに気持ちよかったのを覚えています。その後、子どもが寝た後や隙間時間、イライラしたときに、頭皮のブラッシングを開始。頭の血流を良くするイメージでおこなっています。
水分補給時にスギナ茶と松葉茶を愛飲
また、抜け毛について本で調べたら、スギナ茶が髪や爪を健やかにすることを知りました。松葉茶も血管を強くすると記載があり、ネットで無農薬のスギナ茶と松葉茶を取り寄せ、飲み始めました(写真参照)。スギナ茶はやさしい味で比較的飲みやすいですが、松葉茶は少し癖があります。そのため、ほうじ茶に混ぜたりしながら、毎日の水分補給に飲んでいます。
2種類あることで、気分によってお茶のブレンドを変えることができ、気分転換に。何より、お茶を入れる行為そのものが癒やしの時間につながりました。そんな日々を続けて1カ月が過ぎたころ、ストレスが以前よりたまりにくく、張り詰めた感じがなくなっていることに気が付きました。
まとめ
出産後、いつも気持ちが張り詰めていましたが、抜け毛対策として日々のお茶の時間を確保したり、頭皮マッサージを小まめにおこなったりすることにより、オンとオフの切り替えがうまくできるようになりました。そうなると、短い時間でも睡眠が深くなり、同時に抜け毛の量も減ってきました。1年を過ぎたころには産前と変わらない毛量に戻りました。それ以後、忙しい時事、隙間時間でほっとする時間を作ることを意識しています。
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※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。
イラスト/sawawa
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