2人が通う幼稚園は、同じ年代の子どもが20名弱という小規模なものです。卒園のお祝いに、みんなで旅行に行こうと計画しているのですが、同じ園のママ・ハナエが自己中心的で困っているのです……。
旅行計画をぶち壊し
保護者同士で話し合った結果、沖縄にほぼ確定していたところ、「私が考えてきた旅行プランよ! 行き先は北海道♪ 海鮮丼を食べて、カニ食べて、スープカレーも堪能したいわね」と勝手に自分で考えたプランを押し付けてきたのです。
子どもたちが楽しめる要素が少ないと指摘すると「親がお金を出すのに、どうして子ども優先で考えなくちゃならないの? 私が幹事やるから!」と言い残し、帰ってしまいました。
数名の保護者がハナエに掛け合おうとしたものの、話し合いにも参加せず、電話にも出ず、旅行プランの進行度合いがどうなっているかも伝えてこないまま、完全に音信不通になってしまいました。
沖縄旅行を決行
旅行の日が近づいてきたので、「もうこうなったら、沖縄旅行を決行しませんか?」と提案。他の保護者たちも二つ返事で同意してくれました。もちろんハナエにも連絡したものの、連絡はつながりません。
それから1カ月後、いよいよ旅行の日がやってきました! 私たちは無事沖縄に到着し、子どもたちも海水浴や水族館などを思い切り楽しんでいました。するとハナエから電話がかかってきたのです。
北海道で30人分のカニを……
「あ、もしもし? ふふふ、先に来ちゃった! こっちはもう北海道よ~先にカニ食べとくからさっさと来なさいね~」と言うのです。
「あなたたち以外全員到着しているわよ?」
その言葉を聞き、ハナエは大慌て!「ど、どうするのよ?! 私たち、カニ30人分食べちゃったのよ!」と絶叫しています。何度も連絡を取り続け、ハナエの家のポストに工程表まで入れていたのに、すべて無視していたハナエの自業自得です。
自分勝手な行動の代償
「悪いのはあんたたちなんだから、このカニの料金もキャンセル料も全部割り勘にしてよ!」と勝手なことを言うハナエに「旦那さんに頭下げて迎えに来てもらったら?」と伝え電話を切り、私たちは沖縄旅行を満喫しました。
あとから聞いたところによると、ハナエは浮気相手も連れて北海道に行っており、30人前のカニを一緒に食べていたのだそう。支払いができずに通報され、警察から連絡を受けたハナエの夫は大激怒。離婚を言い渡され、息子の親権も夫になったそうです。
ハナエとの関りが無くなってからというもの、生活は本当に穏やかになりました。子どもたちは小学校へ入学しましたが、これまでの友情は変わらず楽しい日々を過ごしているようです。
自分の欲望だけを優先してしまうと、最終的には自身も困難な状況になってしまうことも。皆で協力して計画する場合には、お互いの意見を尊重し、協力し合えるようにしたいなと思いました。