その後、小学校への入学前から予約していた発達検査を受けるため、ねこじまさん親子は大学病院の心理発達科へ。まっちくんのためだけではなく、ねこじまさん自身の迷いや悩みを解決する糸口が見つかればいいなと期待していました。
しかし、発達検査の結果、「特に診断名はつかない」と言われました。
人の手を借りないと生活できないわけではなく、常同行動(※)やこだわりなどに関しては、年齢とともに緩和してくることもあるため、「様子を見ていきましょう」と言う先生。
(※)常同行動:一見すると目的もなく、一定の行動(動作)を繰り返すこと
とはいえ、実際にいろいろなことが原因で登校しぶりが起きているため、今現在、どう対応すれば良いのかが知りたかったねこじまさんは、悶々とした気持ちを抱えることに。
「このままではいけないのかな」「私の育て方が間違っているのかな……」と、母親としての自信がなくなってしまったねこじまさんは……。
私が甘やかすからダメなんだ…!
やさしく接して受け入れてみても、厳しく接してみても、結局何も変わらないように見える日々が続きました。
ねこじまさんの心の中で「無理して学校に行かなくてもいい。まっちには良いところがたくさんある」という考えと、「結局このまま学校に行けなくなってしまったらどうしよう」という思いが葛藤することに。
この時期は、『休んだら次の日には行く』ということもできなくなり、予定も立てられずイライラが募っていたとのこと。ねこじまさん自身も余裕がなくなっていたそうです。
心の余裕がなくなると、感情的に判断してしまうことが増え、客観的な視点を持つことが難しくなってくるものです。忙しく過ぎる日々の生活の中で、子どもたちの笑顔や成長の瞬間を見逃してしまうことも……。時には思い詰めすぎずに肩の力を抜いて、状況を俯瞰することも大切かもしれませんね。