社長の厚意で親戚が経営している花屋から、棺に入れる花を無償で提供すると言うのです。親戚の花屋……毒太と不倫していた中川ゆりのことでした。
「社長の親戚の花屋て、どこの誰やねん」
瓜田チャリさんにそう言われ、真っ青になりながら「俺知らんやん……」と言う毒太。
「知らんわけあるか! 誰かわかるやろ!」
瓜田チャリさんにそう言われた毒太は……?
「社長に言われただけ」人のせいにする毒夫に妻は…
「社長が言うてるだけやんけ……」
社長のせいにして言い訳する毒太。
「私がいらんて言うから代わって!」
瓜田チャリさんがそう言うと、
「聞こえるやろ……! 親切で言うてくれてるだけやんけ……なんやねん」
困惑しながら電話に戻り、毒太は社長にお花の件を断りました。
社長との電話を終えた毒太に花の件をチクリと言うと、「しょうがない」と逆ギレ気味に開き直る毒太。
「ほんまに最低。うちのお父さんの棺に……汚い花入れるな!」
瓜田チャリさんは涙を流しながら毒太へ怒鳴るのでした……。
毒太の言う通り、社長はただ心づかいとして提案しただけ。ただ、それをむげにしなければならないのは、毒太自身がおかした不倫のせい。最初から断れば良いものをわざわざ相談して瓜田チャリさんを嫌な気持ちにさせた挙句、開き直るなんて……やはり毒夫には人の心がわからないようですね。