理想のドレス
娘たちが4歳になったころ、初めてのピアノ発表会が開催されることになりました。娘たちから、発表会の衣装はドレスが良いと言われたので、インターネットや店でドレスを探しました。しかし、これと言って良いものは見当たらず、義母に相談することにしたのです。すると義母は、着せたいドレスのイメージがあるなら作ると言ってくれました。義母は洋裁が得意なので、娘たちのドレスも素敵なものを作ってくれるだろうと、お願いをすることに。
数日後、義母からドレスができたとの連絡があり、義母宅に向かいました。するとそこには、私が求めていた素敵なドレスが2着あったのです。私の想像していたドレスなので、とてもうれしかったです。もちろん義母もピアノ発表会に招待しました。
まさかのお揃い
発表会当日、娘たちは義母が作ってくれたドレスをうれしそうに着ていました。親子でワクワクしながら会場に着くと、入り口には見覚えのあるドレスを着た義母の姿が。
私がびっくりして声も出せずにいると、義母は「お揃いにしちゃった」と言って満面の笑みを浮かべていました。その後、ピアノ発表会は無事に終わりましたが、娘たちとお揃いのドレスを着ている義母は、娘たちよりも目立っていました。
娘たちの一生に一度の初めての発表会で、まさか義母が娘たちとお揃いのドレスを着てくるなんてと、私はモヤモヤするばかり。しかし、娘たちも義母もうれしそうでしたし、発表会も無事に終わったので、もうこれ以上は考えないようにしました。ただ、今後は、発表会の衣装は自分で購入しようと心に誓いました。
著者:みついみゆ/女性・保育士/2013年生まれの双子の女の子を育てるママ。現在は、保育士として働きながら、育児経験を元にした記事を執筆中。
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2024年11月)