「1歳児が車に閉じ込められた……」突然のハプニング
ある休日の午後、当時3歳の長女と1歳の長男とともに公園に行くため自宅を出ました。初夏の車内はかなり暑いので、まず車のエンジンとエアコンをオン。そして、長男を後部座席のチャイルドシートに座らせたあとドアを閉めます。次に長女を乗せるため、車の反対側に回り込んだとき、「ガチャッ」と車の鍵がかかりました。車内をのぞくと、なんと1歳の長男が車のキーを握りしめていたのです。
私が車のキーを長男の側に置き忘れたようですぐに後悔しましたが、落ち込んでいる場合ではありません。エアコンがついているとはいえ、このまま長時間水分もとれずに車内に閉じ込められたら、熱中症のリスクが高まります。長女も私の隣で不安そうです。
私は息子へ、もう一度車のキーのボタンを押すことや内側からドアを開けることを指示しますが、まだ1歳なのでまったく伝わりません。また、スペアキーはなく、代用できるものもない状態。長男も異変に気づいたのか大声で泣き始めました。私もそのうち開くと希望を持って試行錯誤しますが、鍵は開かないまま気づけば1時間が経過。車内の空調だけが救いだったのですが、適温かどうかも、ガソリンがいつまで持つかもわかりません。そこで、やむを得ずロードサービスを呼ぶことに。
20分後、ロードサービスが到着。すぐに準備を始めてもらいました。すると、「ガチャッ」とロックの解除音が! どうやら長男が偶然ドアノブを引いたため、ロックが解除されたようです。私は長男を強く抱きしめます。
幸い、鍵をこじ開けずに済んだので多額の修理代を払わずに済みました。そして何よりも長男が無事に脱出できたことに安堵。スペアキーの重要性を思い知ったと同時に、外出時は鍵を絶対に肌身離さず持っておくと決めた出来事です。
著者:佐々木りか/女性・主婦。暇さえあれば歌って踊る5歳の女の子と、少しやんちゃな3歳の男の子、ひとり歩きデビューをした1歳の女の子とわいわい暮らす3児のママ。妊娠や育児に関する体験談を執筆中。
作画:yacco
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています