長男の手首や足首にある“あざ”
生後すぐの長男には、手首や足首に薄っすらと青いあざのようなものがありました。日本人の小児科医に診てもらったところ、「異所性の蒙古斑」という診断。
「徐々に薄くなることが多いので、あまり心配しなくても大丈夫」と説明された私はすっかり安心していたのです。
健診にて和やかな面談が一変!?
長男が生後5カ月のころ、乳児健診でのことです。担当は白人女性のヘルスビジターでした。ヘルスビジターとは、子ども専門の看護専門職の方です。和やかに始まった健診でしたが、長男の体を見ていた彼女の顔つきが急に険しいものに……。それまでの和やかさが一変し、長男の生活の様子や家族との関わり方を事細かに聞かれ始めました。
さすがにおかしいと思いヘルスビジターに理由を尋ねたところ、長男の手首や足首の異所性蒙古斑を、虐待によるあざだと疑ったとのこと。彼女によると欧米では蒙古斑のある赤ちゃんは多くなく、彼女自身もお尻以外にある異所性蒙古斑を初めて見たそうです。私は日本人医師から受けた診断を彼女に説明し、最終的には納得してもらえました。
ヘルスビジターが「手足の青いあざは蒙古斑である」と母子健康手帳に追記してくれたので、以後、健診で誤解されることはありませんでしたが、あとから欧米では蒙古斑が幼児虐待のあざだと誤解されることがあると知りました。自分にとっては常識であることも相手にとってはそうではなく、異文化の中では思わぬ誤解を招くこともあると、身をもって学んだ出来事でした。
※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。
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監修/助産師 松田玲子
イラスト/森田家
著者:濱田よし
2014年イギリス生まれの長男、2018年日本生まれの長女と2021年アメリカ生まれの次女、夫の5人家族。夫の海外転勤による約10年の海外生活を経て日本に帰国。