「一生懸命な息子の自信を失わせていたのは、自分なのかもしれない……」
オニハハ。さんは自分のことを責めてしまいます。
私が追い詰めていたとしたら…
イチくんのためにも、宿題を終わらせることが親の役目だと信じていたオニハハ。さんですが……。
「イチのためになってた?」
「ただ追い詰めていただけだったら……?」
オニハハ。さんは自分を責める気持ちを止められず、涙ながらに夫に訴えます。
「本人が頑張っているなら、私はもう、終わらなくても何も言いたくないよ……」
「そうだな……。俺もお前のメンタルのほうが心配だよ……」
夫は顔を覆いながら話すオニハハ。さんを気遣います。
「イチだけ宿題を少なくするのはムリだろうから、先生に相談してみたら?」
オニハハ。さんと夫が話している間も、イチくんは宿題と格闘中です。
「終わらない……絶対ムリ……眠い……」
「……今日はもう寝よう」
「イチは十分、頑張った」と自分に言い聞かせるオニハハ。さんの頭に、夫が口にした“先生に相談”というフレーズがよぎります。
「忙しい中、時間を取ってもらうのは難しいよね……」
先生に相談したい気持ちを抑えながら、オニハハ。さんは連絡帳に向かいます。
そして、いつもは何も書かずに提出しているメッセージ覧に「宿題、終わりませんでした」とだけ記入……。
無意識ではあったものの、オニハハ。さんはその一言に、先生へのSOSを託したのでした。
夫にメンタルを心配されるほど、自分を責めてしまったオニハハ。さん。先生にすがるような気持ちで連絡帳に向かったのでしょうね。
「宿題はするべきものだから」「これは家庭の問題だから」と抱え込み続けてしまっては、本当に心の調子を崩してしまいかねません。
とはいえ、なかなか相談しづらい場合もありますよね。そんなときのため、厚生労働省では子育て相談の窓口となるLINEアカウント「親子のための相談LINE」を開設しています。すぐに利用するわけではなくても、何か困ったときのお守りとして覚えておくと安心です。