幼稚園での面談では、療育に熱心だった主任先生から幼稚園には予算がなく、次男は療育に専念したほうがいいと厳しく言われ、園長からはこのままでは支援学級も難しいと言われたゆーとぴあさん。
「この子のために療育を」と表向きは息子のことを考えているようでありながら、その言葉尻からは退園させたいという本音が透けて見える幼稚園側の対応。
夫婦で話し合って、そんな幼稚園はやめたほうがいいという答えが出ました。
最終的な判断を伝えると、手のひら返しの幼稚園
夫婦で話し合った結果を伝えるための面談。
開口一番、ゆーとぴあさんは退園の意思を伝えると、主任先生はほっとした表情を、園長は当然だと笑みを浮かべています。
「幼稚園を退園する一番の理由は何ですか?」
主任からの問いに耳を疑います。最終的な判断は両親の意見で決まったという体裁にしたいのだろうと苛立ちを覚えますが、どうせやめるのだからここで一悶着つけるのも無駄なので、息子のためにしっかり療育をしたいと答えました。
その後退園手続きをして荷物をまとめると、主任が幼稚園をやめることを次男が理解しているかと尋ねてきました。わかっていないと思うと答えると、寂しいと言う先生。
退園が決まってからまるで手のひら返しのように対応を変えるのが、主任先生の本心なのか単なる社交辞令なのか判断がつかなくなっていました。
幼稚園をあとにして、通園路を車で通りながらわが子のことや幼稚園でできたママ友との交流を思い出していました。
一方、次男は療育園を行きしぶり幼稚園に行きたいという日が続きました。
幼稚園に行けなくなった理由を説明して理解できるのか、次男が泣くと思わずごめんねと謝りたくなりますが、ゆーとぴあさんのせいではもちろんなく、この子のせい? いややはり産み育てた自分のせいなの?と複雑な思いにかられ、涙がこぼれ落ちました。
「行きたいね。幼稚園行きたかったね。みんなと卒園したかったね」
次男を抱きしめて、これまでのいろいろな思いが一気にあふれるのでした。
◇ ◇ ◇
退園が決まるまではさんざん厳しい対応で、言外に幼稚園をやめるように伝えてきたにも関わらず、最終的な判断を告げてやめる一番の理由を聞かれたら「幼稚園に言われたから」と思わず言いたくなりますよね。
主任先生の「寂しい」という言葉の裏を勘ぐったり、次男への幼稚園に行けなくなった説明に考えをめぐらせ、わが子や自分を責めてしまうゆーとぴあさん。ひとつ言えるのは、誰かのせいなどではないこと。わが子の幼稚園に行きたいという気持ちはしばらく続くでしょうが、自分を責めることなくいてほしいですよね。
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