すると再び恐ろしい姿の自分が夢の中に出てきて、「私があなたになる」と言ってきたのです。どうやらめぐみの中にいる恐ろしい姿のもう1人の自分は、ネックレスがあると長時間表に出てこれないようで……。
これは、自分を押し殺して自分に取り憑かれてしまった女性の話です。
もうひとりの自分から
※赤ちゃんを抱っこする際はおしりも支えるようにしましょう。
めぐみの中にいるもう1人の自分は、夫や義母、友人などへの不満をため込み、本音を押し殺してきた感情が生み出したもう1つの人格。
出産後はただでさえ精神的にも不安定な状態であるのに、自分の感情を抑えて我慢している状態は、めぐみ自身が壊れてしまうともう1人の自分は忠告します。
そしてめぐみの中にいるもう1人の自分が「大人しく受け入れて入れ替わりなさい」「安心しろお前の分も楽しく生きてやるよ」と言いました。
それを聞いためぐみは、私の人生はつらいことばかりではなかった、私がどのような生活を送ろうともう1人の自分には関係がないのだからと抵抗。
しかしもう1人の自分は「もう遅い……」と言って、めぐみのことを闇の中へ落としてしまったのです。
ある日のこと、目を覚ましためぐみは泣いているゆうきを見て面倒くさそうに舌打ち。
そしてテレビを見ながらゆうきに授乳をしていると、義母から電話がありました。
スマホの着信画面を確認しためぐみは「また義母かよ。フルシカトかまそ」と着信を無視します。
その後、義母がめぐみの家を訪れ、電話に出ないなんてどういうつもりなのか、ゆうきはあなたひとりの子どもではないのだと激怒しながら玄関の扉を叩きました。
すると、鋭い目つきで義母をにらみつけながら玄関扉を開けためぐみが「そんなに欲しいのならあげるわ」とゆうきを義母に差し出し、勢いよく扉を閉めたのでした。
◇ ◇ ◇
孫に会わせろと激怒するお義母さんに「そんなに欲しいのならあげるわ」とゆうきくんを差し出しためぐみさん。日頃、てっぺいさんやお義母さんへの不満をため込み、それが爆発してしまった結果、ゆうきくんをあげるなどといった最悪の状況にまで陥ってしまったのかもしれません。「孫に会わせろ」と言っていたお義母さんもさすがに驚きを隠せない様子です。子どものためにも、やはり母親が心も体も元気でいることが大切なのだと考えさせられます。本当のめぐみさんがお義母さんやてっぺいさんへの不満をため込まず、正直な思いを伝えて、状況を改善していけるといいですね。
バラシ屋トシヤさんのマンガは、このほかにもブログやInstagramで更新されています。ぜひチェックしてみてくださいね。