めぐみは「私の人生を返してほしい」と抵抗しますが、闇に落とされてしまいます。翌日、めぐみは恐ろしい自分に乗っ取られたかのような別人になっていました。
めぐみは泣いているゆうきを見るなり舌打ちするだけでなく、「孫に会わせろ」と家にやって来た義母に「そんなに欲しいならあげる」とゆうきを差し出す始末。義母から話を聞いたてっぺいは焦って帰宅したのですが――!?
これは、自分を押し殺して自分に取り憑かれてしまった女性の話です。
家族や友人を驚愕させた私の言動
めぐみが「ゆうきをあげる」と言ったことについて義母から連絡を受けたてっぺい。「ありえないだろ」と驚きを隠せません。
その日、めぐみの家に友人のさえが遊びに来たのですが、さえはいつも通り夫への不満や愚痴をこぼします。
普段なら話を聞いてくれるめぐみですが、今日は様子が違います。
さえが「めぐみ聞いてるの?」と確認をすると、めぐみは言いました。
「え? 聞かなきゃダメ?」
「何この不毛な時間。口を開けば旦那の悪口言ってるけどあなたもなかなかよ」
そして、「私はあなたの生活に興味などないから勘弁してくれ」と言い放ったのです。
その夜、てっぺいが帰宅すると同時に義母が家に来て、「あなたおかしいんじゃないの?親としての自覚が足りないじゃないの?」と強い口調で問い詰めます。
てっぺいもめぐみはそんな人ではなかったと焦っている様子。
義母とてっぺいの言葉を聞いためぐみは「だる……」と言いながら言葉を続けます。
「お義母さん。泣いて大変だったって子どもは泣くものですよ」
「それが嫌なら今後いっさいゆうきに関わらないでください」
さらに、「あなたの息子(てっぺい)は子どもが生まれてからずっと親としての自覚なんてない」だと言い放ったのでした。
◇ ◇ ◇
友人のさえさんに向かって「あなたの生活には興味がない」などと失礼な発言をしてしまっためぐみさん。本音をしまいこむのは良くないですが、相手の気持ちに配慮して言葉を選ぶことも必要ですよね。
また、めぐみさんはお義母さんに対して、都合の良いときだけ孫と関わらないでほしい、てっぺいさんは親としての自覚がないなどと不満を爆発させていました。苛立ちが抑えられなかったのかもしれませんが、自分の子どもを理由も伝えずに急にほったらかしにするのはやはり考えもの。普段から少しずつ自分の気持ちを伝えて不満をため込まないことが、大切なのかもしれませんね。
バラシ屋トシヤさんのマンガは、このほかにもブログやInstagramで更新されています。ぜひチェックしてみてくださいね。