すぐに起きてしまう娘にひと言
普段から寝かしつけが難しく、苦労していました。その日も寝入りは早かったものの、横になると娘は敏感に反応! すぐに泣いてしまうことが何度か続き、しばらく繰り返したあと、「これは大変だわ!」と苦笑いする上司。
その場では、「ですよね。いつもなんです」と返しましたが、内心は「え、そうなの!?」と不安になりました。
娘は「育てるのが大変な子」?
その上司は、3人の子育て経験者。そんな人が「この子は大変」と言うなら、きっと娘は育てるのが大変なのだろう……と一気に不安な気持ちになったのを今でも覚えています。
たしかに、寝かしつけても長時間寝てくれない、車内では大泣き、家でもよく泣いて、夜中も頻回に泣いていました。特に1人目の子どもということもあり、私は余計にネガティブになってしまったのかもしれません。
今では超がつくほど活発な女の子に
あれから9年、泣き虫だった娘も、今では男の子に混じって外で遊びまわる活発な子に!
当時は慣れない育児の中、思わぬところで「あなたの育児は大変」と言われてしまったような気がして、一気に疲れてしまった記憶があります。もちろん、上司も悪気はなく、感覚的にそう感じてつぶやいたのでしょう。
今となっては良き思い出ですが、初めての育児はやはり心配だらけ。アドバイスとして伝えたことが、相手を傷つけ、不安にさせるかもしれないということに気付くと同時に、自身も初心を忘れてはいけないなと強く思うきっかけとなったエピソードでした。
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監修/助産師 松田玲子
イラスト/ななぎ
著者:小林 芽衣
2014年生まれの女の子、2018年生まれの男の子、2021年生まれの男の子のママ。元保育士で、現在は自閉スペクトラム症である長男の療育サポートをする傍ら執筆活動をおこなっている。