ついに採卵当日! 果たして結果は?
35歳で卵子凍結に興味を持ち、38歳で前夫との離婚が成立したkeikoさんは「いつか再婚して子どもを産みたいから、今のうちに卵子を凍結しておこう」と決意。未受精卵を凍結できるクリニックを近場で探し、職場から徒歩5分のクリニックで卵子凍結をおこなうことに。
採卵に向けて生理3日目からホルモン剤を服用しつつ注射を打ち、卵胞を育てていくkeikoさん。そしてついに、成熟卵胞(20mmを超える卵胞)がいくつか確認されたため、生理12日目に採卵をおこなうことになり……。
採卵では、腟から超音波器具を挿入してモニターで卵巣の様子を確認しながら、「採卵針」と呼ばれる採卵専用の針を使用し、卵巣内の卵子を回収する方法が一般的です。ちなみに、採卵針で卵子を採取する際には、多少の痛みが生じることもあるそう。そのため、全身麻酔や局所麻酔をして採卵をおこなうクリニックもあると言います。具体的には、採取する卵子の数が多い場合や、痛みを感じやすい人から「麻酔をしてほしい」と希望があったときには麻酔をすることが多いのだとか。
keikoさんの場合は全身麻酔下での採卵となりました。そのため施術時にはまったく意識がなく、目が覚めたら採卵が終わっていたそうです。培養士さんによると「7個の卵子が採れた」とのことで、調べると7個のうち成熟卵が5個で未成熟卵が2個だったそう。この場合、成熟卵である5個の卵子はそのまま凍結できるのですが、未成熟卵の2個は破棄するか、培養して成熟するまで育てるかの2択になります。keikoさんは初めての採卵だったこともあり、「せっかくだから」と体外成熟培養を依頼。結果、未成熟卵2つは無事に成熟卵へと成長し、1回目の採卵では7個の卵子を凍結できることになりました。
それから半年後、2回目の採卵では10個の卵子が採れ、今回は成熟卵が6個で未成熟卵が4個とのこと。培養士さんに「今回も体外成熟培養しますか?」と尋ねられたkeikoさんでしたが、「培養したからといって100%成熟卵になるわけではありません」とも教えてもらい、「前回のも合わせると最低13個の卵子は確保できたわけだし……培養してもらうのに追加料金で10万円かかるからなぁ……今回はいいか」と判断。2回目に採卵した未成熟卵4個は破棄してもらったそうです。
38歳のときに1回目、39歳で2回目の採卵と卵子凍結を経験したkeikoさん。気になる費用面について尋ねてみると、1回目は採卵と培養で約29万、卵子凍結保存料は約10万/年で、約39万。2回目は採卵のみで約26万弱、卵子凍結保存料は約4万/年で、約30万。合計すると、採卵から保存まで併せて約70万かかったそうです。
卵子凍結では、採卵をしてもらうだけでもまとまったお金が必要ですが、卵子を保存しておくための維持費もかかるのがなかなか手痛いところですよね。2023年10月からは東京都が『社会的適応による卵子凍結』(健康な女性の卵子凍結)の助成金申請を受け付けるようですが、将来的に妊娠を望んでいるけれど金銭的余裕がない、または現時点で妊娠できる機会のない女性が、未来に妊娠できる可能性を残せるようになることが、少子化対策に繋がるのかもしれませんね。
原案/keikoさん
作画/ちゃこ
監修/グレイス杉山クリニックSHIBUYA院長 岡田有香
※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。
keikoさんの卵子凍結に関する体験談はInstagramでも紹介されています。ぜひチェックしてみてくださいね♪
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