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「あなたの料理は中の下」料理を捨てて勝手に作り直し、請求してくる義母→友人たちに相談した結果、痛い目を見たのは

レストランを経営している義両親。とくに義母は料理に絶対の自信があるのか、いつも私の料理にダメ出ししてきます。夫も義両親の味方のようで……。

仕事から帰ってくると、作った覚えのない料理がキッチンに並んでいました。そして、私が作り置きしておいた料理はゴミ箱に。冷蔵庫の中身は空っぽ、冷凍食品もなくなっていました。おそらく合鍵を持っている義母の仕業でしょう。

 

おふくろの味

料理人の義母は、自分の料理に絶対の自信を持っている様子。私の料理が気に入らないようで、ことあるごとに勝手に私たちの家に入ってはこうした所業を繰り返すのです。

 

私たち夫婦は共働きの2人暮らし。週末にまとめて買いだめした食料品をすべて使われてしまっては、明日の朝ごはんやお弁当もままなりません。

 

義母に連絡すると、「息子の反応はどうだったかしら?やっぱりおふくろの味の方が良いって言ってたでしょう?」と悪びれる様子もありません。「あなたの料理は正直言って中の下よ」「息子が私の料理を食べるために、実家にしょっちゅう帰ってくるのも無理はないわね」といつものお小言もいただきました。

 

私が何を言っても「息子に変なものを食べさせないでちょうだい」と、頑として譲らない義母。私だって、さまざまな料理を研究したり、毎月の食費の中でやりくりしたりと、がんばっているのです。そんな努力を知ってもなお、私の料理を勝手に捨てる義母に、腹が立って仕方ありませんでした。

 

「そういえば、来月の第2土曜日暇よね?」と、突然切り出してきた義母。「うちに来てお料理を作りなさい、10人分ね」「親族のみなさんにあなたの料理を披露してダメ出しをしてもらいなさい」と言われて、私は言葉を失いました。

 

 

来月は繁忙期。さらに、第2金曜日まで私は出張なのです。私の仕事の予定を伝えても、「土曜日がお休みなら大丈夫ね」と聞く耳を持たない義母。どうやらやるしかないようです。

 

ため息をついた私に、義母からさらなる追い打ちが。「私の手間賃入れて、今日の分は3万円ってところかしら。リビングの引き出しに入っていたお財布から抜いておいたからね」と言われたのです。

 

そのお財布とは、私が毎月の生活費を入れているもの。義母によると、夫が「その財布から取っていい」と許可を出したそうです。「これから敵情視察でディナーに行くからまたね♡」と義母。今月の生活費の捻出、来月の食事会……。私は思わず頭を抱えました。

 

地獄の食事会

1カ月後――。


出張を終え、深夜に帰宅した私。眠れたのはたった3時間でした。急いで買い物をして必死の思いで作った料理は、親族の皆さんに振る舞われる前に義両親によってダメ出しされ、下げられました。その後は、義両親が作った料理のみが提供されました。

 

食事会後、へとへとになった私のもとに届いたのは、義母からの「今日も3万円ね」という請求のメール。「それって親族の皆さんにも請求してるんですか?」と尋ねると、「血が繋がってる家族からはお金なんて取らないわよ」との返事が。

 

3万円の内訳は、義両親が作った料理代、私が料理を作るのに使った水道代・光熱費・調味料代、そして義両親によるレッスン料だそうです。おそらく耳を揃えて支払うまで、義母は引かないでしょう。

 

絶望しかけた私。しかし、その時にあることを突然思いついたのです。

 

 

「お金を払うのでレッスンをもう一度お願いしてもいいですか?」「来週末、友人3人がわが家に来るので、ぜひ勉強させてください」と言うと、義母はうれしそうに二つ返事で了承したのでした。

 

食べ物を粗末にした罰

1週間後――。

 

嬉々として、私の友人たちに自分の料理を提供した義母。しかし、「塩が足りない」「火の入れ方が甘い」という友人たちの意見を聞いて、すぐにわが家を飛び出して行ってしまったのです。

 

「あんたや友達みたいな凡人には」

「私の崇高なお料理の良さは分からないわw」

「友人、表彰されてますけど」

「え?」

 

ぽかんとした義母に、ネタばらしをすることに。実は私は料理学校の卒業生。私自身は料理人ではなく、そのサポートをする仕事に就きましたが、きちんと料理を学んできたという自負はあります。

 

今回呼んだのは、料理学校時代の同級生たち3人。自分の店を持っている友人は、昨年、優れた料理に授与される有名な賞を獲得。もう1人の友人は、ヨーロッパの有名店でトップシェフとして働いており、先日帰国したばかりです。

 

「私はずっとレストランを経営してきたのよ!」

「料理の年季の入り方が違うわ!」

「赤字ギリギリですけどね」

「え、」

 

逆ギレしてきた義母は、自分のレストランの経営状態を私に言い当てられておろおろ。3人の友人の最後の1人は、義両親のレストランの出資者。彼女がお金を出しているからこそ、義両親はギリギリの状態でレストランの経営を続けられていたのです。

 

しかし、その友人も実際に義母の料理を口にして、出資を取りやめることを決断したそう。そのことを告げると、義母は手のひらを返して「家族でしょう!?そんなことしないでって友だちにお願いして!」と私にすがってきました。

 

 

「もう家族じゃなくなるのでお断りします」と私が答えると、義母は再びぽかん。合鍵やわが家の生活費を勝手に義母に渡し、私より義母を優先する夫にも、私は辟易していたのです。

 

前々から私の相談にのっていてくれた友人3人も、「義実家のストレス発散用のサンドバッグになる必要はない」と離婚をすすめてくれました。私がどれだけがんばっても、無駄なのです。この義両親、そして夫とはやっていけません。

 

連絡を絶つ直前、義母が「これからでも家族になりましょうよ!まだ間に合うわ!」と言っていたような気がしますが、定かではありません。

 

 

その後、私と夫は離婚。友人によると義両親のレストランはあっけなく潰れたそう。

 

今は、嫌味や文句を言われずに料理できるのが楽しくて仕方ありません。相談にのってくれた友人たちとも定期的に会い、食についての情報交換をしています。

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