次の日、久々のリサイクル店だと興奮気味のユキと一緒にお店へ。ブランド品を見てテンションが上がっているユキを買い物ではないとたしなめると、店長を呼び出します。
事情を店長に話し、持ち主にお金を返したいとレジャーシートの売却者を尋ねますが、人気商品でもない雑品には個人情報の管理を行っていないため、手がかりがないと言われました。
「やっぱ100万もらっちゃえば? それかこのお店で……」はぁ?
購入したリサイクル店に行けば、レジャーシートにお金を入れた持ち主の情報にたどり着けると思っていたアカリさんでしたが、早々に行き詰まってしまいます。
するとユキが再度、100万をもらっちゃえばと言ってきたので、そういうわけにいかないと答えると、今この店で使わないかと言い出し、
「リサイクル店で100万使うなんてちょっと面白いし〜」
どこまでも興味本位、自分本位を崩さないユキに、そんなことはできないと強めの口調で返すアカリさん。
100万円は大金だと言うアカリさんと、100万円は小銭だと言うユキ。顔色ひとつ変えずに言ってのけるユキに困惑しつつも、
「私にとっては大金だよ」
父を早くに亡くし、母は女手ひとつで懸命に働いてアカリさんを育ててくれました。今は自分のお店を持っているため、より一層お金を稼ぐことの大変さが身に染みています。
だからこそ、この100万円が持ち主にとって大切なお金かもしれない、人生を左右するものかもしれないと考えているアカリさんは、真剣に語ります。
「私はこのお金に手を付けるなんて出来ないよ」
しかし、それを聞いていたユキから出てきたのはため息でした。
「はぁ〜・・・ あのさぁ・・・」
果たして、彼女は何と言ってくるのでしょうか?
◇ ◇ ◇
お店に行けばわかると思った持ち主への手がかり。
レジャーシートから出てきたお金について、ユキはあくまで今の所有者であるアカリさんのものであり、どう使おうと勝手だし、持ち主探しに至っては端から考えていません。一方、ユキさんは自分が今の所有者ということは関係なく、このお金の持ち主にとって大切なものかも知れず、それに手を付けることはできないと、言い分は真っ向対立。
一般的には100万円もの大金を受け取ってしまうことに対しては、後で何かトラブルや大きなことに巻き込まれないかと躊躇を感じる方の方が多いのではないでしょうか。みなさんはどう考えますか?
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