フミエの母が友人藤本さんから聞き出した話から、敷物に入れていた100万円がなくなっていて、藤本さんが使っていたときの写真を送ってもらうと、アカリさんがリサイクル店で購入した花柄のレジャーシートと同じもの! ずっと探していたお金の持ち主にようやくたどり着けたのでした。
無事にお金の持ち主にたどり着けてよかったーー
アカリさんは藤本さん宅へ向かいました。
藤本さんが出向いてもらったことを申し訳なく思っていますが、アカリさんは持ち主にお金を返せることをとてもうれしく思っていると答えます。
「リサイクル店に売ってるとは思いませんでした」
藤本さんの夫は雑貨集めが趣味でしたが、物が増えたため整理をお願いしていてリサイクル店に売りに出したものの中に、誤ってレジャーシートに入れた100万円が紛れてしまったのだろうとのことでした。
まさかそれが戻ってくるなんてと藤本さんは感極まって涙を流し、あのお金は夫の永代供養費にするつもりだったと明かし、子どものいない2人はお墓を管理してくれる人がいないからと言います。
これで主人も安心して休めると思うと感謝の気持ちでいっぱいの藤本さん。お金の持ち主のことを案じて探していたアカリさんも、思わずもらい泣きをしてしまうのでした。
◇ ◇ ◇
2カ月前に100万円を発見したときからずっと持ち主を探していたアカリさん。購入したリサイクル店に行けば持ち主にたどり着けると思っていたのに、簡単には見つからず警察に届けたあとはお金のことはすっかり忘れていました。
結果的には、フミエの母の友人藤本さんが持ち主だったということで、意外に身近なところに繋がりました。そう考えると、「因果応報」悪いことはできないものだと思わされる結末でしたよね。アカリさんは一貫して持ち主へのお金の返却を考えていましたが、もしユキの言う通りにしていたら、社会的責任は言うまでもなく、藤本さんとフミエの母との関係性だけでなく、アカリさんとフミエの絆にも影響していたところです。
きちんとお金を返せたのは、アカリさん親子がお金を大切にし、人を思いやる気持ちが引き寄せたのかもしれません。アカリさんが思っていた通り、藤本さん夫婦にとってとても大切なお金だったのですから、無事に手元に返すことができて本当によかったですね。
このお話は、ベビーカレンダーではこれで最終回となります。続編は、くまおさんのブログからお読みいただけますので、ぜひご覧ください!