その後、妊娠が確認できた翔子でしたが、病院を受診して検査をおこなうと、血液検査でHCGの数値が低いことが判明。医師からは「胎嚢が確認できない」と言われてしまいます。
さらに、子宮外妊娠の可能性があることに加え、残念ながら赤ちゃんが育たないという事態もあり得るといった説明を受けたのでした。
順調にいかない妊娠に不安が募っていって…
©森脇葵/ビーグリー
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病院を受診し、エコー写真をもらったものの、
そこに赤ちゃんは写っていませんでした。
次第に翔子の心に不安が広がっていきました。
翌日出社すると、体に違和感を覚えたため、
トイレへ駆け込んだ翔子でしたが、
確認すると何ごともなく、ホッとしていました。
すると、妊娠した後輩がつわりで苦しんでいる所に遭遇。
後輩を心配していた翔子でしたが、
ふとつわりがあることがうらやましいと思ってしまいます。
その後、翔子は再び体に違和感を覚えたため、
トイレへ駆け込むと、出血が……!
慌てて病院を受診をするのですが、医師からは
「今回は残念ですが……」と告げられてしまいました。
「あは。やっぱダメだったわ」
夫には悲しい表情を1つも見せず、
明るく報告を済ませました。
翌日、翔子が出社をしようとしたタイミングで
目の前を親子連れが通り過ぎていきました。
その光景を冷静な瞳で見つめていた翔子。
(私には母になる資格がないのかもしれない)
頭の中でそんなことを考えていたのでした。
夫に報告をおこなった際、明るく振る舞っていた翔子。せめて夫の前では感情をさらけ出してもよかったのでは?と思ってしまいましたが、明るく振る舞うことが翔子なりの夫への配慮だったのかもしれません。
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監修/助産師 松田玲子