その後、妊娠が確認できた翔子でしたが、病院での血液検査でHCGの数値が低いことが判明。医師からは「胎嚢が確認できない」と言われてしまいます。
さらに、子宮外妊娠の可能性があることに加え、残念ながら赤ちゃんが育たないという事態もあり得るといった説明を受けたのでした。
それから数日後、会社のトイレで出血をしてしまった翔子。慌てて病院を受診するのですが、「今回は残念ですが……」と医師から言葉を掛けられてしまいます。その事実にショックを受けた翔子は、“自分には母親になる資格がないのかもしれない”そんな風に考えるようになっていたのでした。
「子どもが欲しい」というささやかな願いが叶わず…
©森脇葵/ビーグリー
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翔子が出社をすると、
つわりがつらいと後輩が訴えてきました。
「5カ月過ぎれば軽くなるらしいし、
もうちょっとの辛抱だよ」
「……妊娠したことない先輩に何がわかるんですか。
そんなキレイごとどうでもいいです」
翔子は慰めの言葉をかけるのですが、
それに対して後輩は反発してきました。
「大体なんで私ばっかりこんなつらい思い
しなくちゃいけないんですか」
「私は子どもなんて欲しくなかったし、
産みたくなんてなかったのに!」
「だったら……私にその子ちょうだいよ」
「世の中には子どもが欲しくても
できない人もいるんだよ。
私みたいに望んでも望んでも何年治療しても
授からない人もいるんだよ」
これまでに溜め込んでいた感情が、
一気に爆発してしまいました。
その後、夫の姿を見つけた翔子は、
思わず泣きついてしまいます。
「頑張るっていつまで!?
これ以上何を頑張ればいいの!?」
「ただ子どもが欲しいと願ってるだけなのに、
なんで私には叶わないの!?」
そう言い終わると、
翔子はその場で泣き崩れてしまったのでした。
後輩と翔子の立場でそれぞれ主張は異なっていますが、どちらもつらい立場ですよね。心に余裕がないと、つい強い口調になってしまうことはあると思うのですが、不妊治療をしている翔子の立場からすると、後輩の「子どもなんてほしくなかった」という言葉を耳にするのは、かなりしんどかったのではないでしょうか。
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監修/助産師 松田玲子