子育てで大切にしていること
私は、娘たちに「相手が嫌がることではなく喜ばせることができる大人になってほしい」と日ごろから伝えています。
例えば、お手伝いが大好きな長女には「お手伝いをしてもらったママもハッピーで、あなたもママをハッピーにできてお互いハッピーだよね」と伝えて、甘え上手でニコニコしている次女には「愛嬌があって、ありがとうやごめんなさいをきちんと言えることは素敵だよ」という話をします。
娘たちはまだ幼いので私の言っていることの意味がまだよくわかっていないかもしれません。けれど、気持ちはきっと伝わっているはず……と思いがら、なるべく伝わりやすいように娘たちと遊んでいるときに言うようにしています。
夫のひと言
もちろん言うことを聞いてくれない娘たちを叱ることもあります。
あるとき、私が娘たちに怒っていた際のことです。夫から「和やかな雰囲気で遊んでいると思ったら、一転してイライラモードに突入する君の姿が、俺にはコントみたいに見えておもしろい」「そんなコントみたいなことを繰り広げている人が『相手が嫌がることではなく喜ばせることができる大人になってほしい』という話をしていても、俺からすると響かないんじゃないかと思う」と言われてしまって……。
そんなふうに思っていたの?
言うことを聞いてくれない子どもに対して叱るのは、間違いではないと思いますし、私なりに娘たちと真剣に向き合っているつもりでした。
それを「コントみたいでおもしろい」「『相手が嫌がることではなく喜ばせることができる大人になってほしい』という話も響かないんじゃないか」と言われたことに、私は腹が立って仕方がありませんでした。
何気ない会話をしているときにそんなことを言われ、私は悔しさから号泣してしまって……。「他の家庭では怒らず育児をしているの?」「みんな完璧にママ業や主婦業ができているわけ?」と夫に主張。結局、夫に「俺が言い過ぎたよ。ごめんね」と謝られてその場は終わりました。
夫は言い過ぎたと反省していたようですが、私の気持ちはモヤモヤしたままです。この出来事があってから、夫に私の育児に対する方針や思いは伝えなくなりました。自分の子育て方針は曲げずに伝えていくつもりですが、いつか夫にもわかってもらえたらいいなと思います。
著者/Sugar111 佐藤 幸代
イラスト/マメ美
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