食事までは普通だったけど…
社会人時代に出会った彼は取引先の人で、以前からとても感じのいい人だなと思っていました。あるとき、彼から「2人きりで食事をしよう」と誘われて「好意を持たれているのかも」と実感。食事ではとても話が盛り上がり、楽しく過ごすことができました。
ところが、帰りがけにビックリする出来事があったのです。2人とも電車での帰宅だったため、レストランを出て最寄駅に向かいました。そして改札前に到着。私は交通系ICカードを持っていたので先に改札を通過し、彼は切符を買うと言いました。
するとそのあと……切符で改札を入ってきた彼は、その切符をなぜか噛んだのです。最初は見間違いだと思い、何も聞かずにそのまま帰宅しました。
少しずつ明らかになる彼のクセ
その後も2人で食事をする機会が続いたのですが、彼には切符を噛むクセだけではなく、少しずついろいろなクセがあることに気づきました。
例えば、隣を歩くとき、必ず私の袖を掴むこと。また、ウィンドウショッピングをしているとき、彼はお店のショーウィンドウにベッタリと張り付いて商品を眺めること。子どもみたいでそれをかわいいと思う人もいるかもしれませんが、私は恥ずかしく感じてしまって……。
私はそんな彼のことが受け入れられず……好意を抱かれていることはわかっていましたが、お付き合い発展することはありませんでした。そして、私の転職を機に疎遠となったのです。
人それぞれ、クセというものは少なからずあると思います。彼の場合は基本的にいい人で最初は恋愛対象として見ていたのですが、どんどん出てくる彼のクセを私はどうしても受け入れることができず、お付き合いにまでは至りませんでした。その後、クセまでも愛おしいと思える相手と出会うことができたので、当時の彼とは付き合わなくてよかったのかもしれないと思っています。
著者/みなはな
イラスト/マメ美
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