見下されていい気はしません。これ以上何を言ってもムダだとはわかっていても、なんだか虚しくなってしまいます。
夫と子どもからひたすら見下される私
「専業主婦はラクでいいよな~、ある程度やることやったら、昼寝してお菓子食ってテレビ見て…」
明らかに主婦業を勘違いしている夫。さらに息子はどこで覚えたのか、私のことを夫の「寄生虫」だと言って笑っています。
数日後、買い物から帰ると、リビングには誰もいません。どこに行ったのかと思っていたら、息子の部屋から2人の声が……。
「パパの彼女、若くてかわいいね」
「彼女、会社でもみんなの憧れなんだぞ〜」
「パパは彼女と結婚するの? 僕、若いママのほうがいいんだけど!」
ふたりの話に耳を傾けていると、夫は息子公認で不倫していることがわかりました。これが、私が我慢の限界を迎えたきっかけです。
全部やめた!
私は、あまりのショックでそのままフラッと近くの公園に家出してしまいました。私を裏切った人のために、私が身を粉にして家事をする必要はないはずです。私は私の人生を生きようと決意しました。
そして3週間ほど経ったころ。いつものように料理にあれこれ文句をつける夫に対して、私は「食べたくないなら食べなくて結構」と言ってやりました。
夫はまさか私がそんな口をきいてくるとは思っていなかったようで、かなり驚いた顔をしています。そろそろ自分の気持ちを伝えておいたほうがよさそうなので、私はふたりに対してとある宣言をしました。
「今日で母親やめるわ。嫁もやめるから」
私は夫の前に、用意していた記入済みの離婚届を差し出しました。
揺るぎない決意
「子どもじゃないんだから拗ねるなよ」
「ママがのんびり暮らせるのはパパのおかげなんだからさ! 僕たちにちょっと言われたからって、この生活を手放すなんてことはしないほうがいいよ!」
離婚届を前にしても、そんな物言いをする夫と息子。
何を言われようと、私の決意は揺るぎません。家政婦扱いをして見下されるのも我慢なりませんでしたが、夫の不倫も許し難いこと。夫が、いずれは私を追い出すつもりでいたことを私は知っています。夫と息子の会話から、相手も特定済みなのです。
ここまできて、急に不安になったのか、息子が「ママ……、ママ……」と弱い声で呼んできます。息子のことはとても迷いましたが、私も腹を括っています。これまでのことを反省し、私についてくるのであれば考えを改めますが、一度は夫についていくのが良いと判断しました。
専業主婦とは…
私がいなくなってから、家の中はぐちゃぐちゃ。洗濯が間に合わず、着るものがなくなってしまうこともあったようです。食事も外食やデリバリーばかりで、最初は喜んでいた息子もだんだんと飽きてしまったようで、たびたび「帰ってきてほしい」と電話がかかってくるようになりました。
夫の彼女が来たこともあったようですが、あまりの家の汚さに逃げていったと息子から聞いています。
これまでの振る舞いを深く反省したようだったので、私は息子だけ引き取り、離婚を成立させたのでした。我ながら息子には荒療治だったと思いますが、将来奥さんになる人に夫と同じ振る舞いをされては困ります。おかげで息子は心を入れ替えることができたので、これからさらに立派な大人になるように教育していくつもりです。
専業主婦は何もやっていなくてお気楽だと思っている人もいるかもしれませんが、実際には何をやるにも家族のペースに合わせなくてはならず、朝から晩まで気を抜く暇がありません。
もちろん外で働くのも大変ですが、決して専業主婦が楽してばかりではないことを、多くの人に知ってもらいたいですね。
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