「俺はやらない」家族でしたいのに…乗り気じゃない夫→あるキッカケで夫の心境に変化が？

 

私の両親はアウトドアが趣味で、私は幼いころからキャンプなどに連れて行ってもらっていました。特に母は雪の降る地域で生まれ育ち、父は若いころから冬の雪山でリゾートバイトをするほどスキーが大好きでした。その影響で、私はスキーをするのが趣味でした。

 

一方、夫の出身地は雪の降らない地域でした。しかし「子どもの運動神経を伸ばしたい」という義両親の考えで、よくスキー合宿に参加させられていたそうです。そんな夫の趣味はスノーボードで、私たちの出会いも共通の友人に誘われて参加したスノーボードでした。

 

私は子どものころ連れて行ってもらったキャンプがとても印象的で、いつか家族みんなで挑戦したいと考えていました。

 

夫はスノーボードだけでなく、釣りやロードバイクといったアウトドア系の趣味が多かったため、「この人だったら私と一緒にアウトドアを楽しんでくれそう」と思っていたのですが、いざ結婚してみると夫は釣りもロードバイクもあっさり卒業……。

 

その代わりゴルフに熱中するようになって「スノーボードも卒業しようかな」と言うようになってしまったのです。

 

夫がそんな様子だったため、家族でキャンプに行くという私の夢は叶わないかもしれないと思い始めました。

そんなとき、私の両親が子どもたちと一緒にキャンプをしたいと言うようになりました。夫に伝えてみますが「君と子どもたちとご両親で行ってきたらいいよ」と乗り気ではありません。

 

誘いに乗ってくれない夫を残念に思っていたのですが、そんなとき、私の父が余命宣告を受けるほどの病気にかかってしまって……。

 

父が元気なうちに孫とのキャンプを実現させてあげたいと考えた私は、ダメもとで夫をキャンプに誘いました。すると、その気持ちを汲んでくれたのかキャンプに挑戦してみると言ってくれたのです。

 

私はそれだけでもうれしかったのですが、夫はいつの間にかキャンプ関連動画で情報収集するようになり、あっという間にキャンプ道具を買いそろえて、キャンプ場の予約までしてくれました。

 

いい思い出になるといいなぁと思っています。

 

 

近日中にきっかけを与えてくれた私の父と母を連れて3世代キャンプに挑む予定です。父の夢であり私の夢でもあったキャンプにいくという夢を叶えてくれる夫にはとても感謝しています。

 

著者／まさの
イラスト／Ru