突然、母から絶縁宣言!?
そんな浪費家の妻に手を焼いていたころ……。母が引っ越し先として建てた新築が完成したというニュースを親戚から聞きました。直接連絡してくれてもいいのに、水くさい。祝いに行こうと正確な住所を尋ねると、母から「あなたには教えません」 という返信が届いたのです。
私は訳がわからずビックリ。
「二度と会いたくないってなんでだよ!?」
「奥さんを大事にしない人は息子じゃありません」
「は?」
聞けば、妻が母にいろいろな話を吹き込んでいるよう……。私が妻にお小遣いをまったくあげないだの、家事を全部押し付けて奴隷のように扱っているだの、母に泣きついてきたのだとか。すべて事実無根の言いがかりです。
不倫疑惑まで!?
妻のほうが節操のない浪費家で、毎月私が苦労しているのだと伝えても、信じてくれません。おまけに、「それだけじゃない。あなた不倫しているらしいわね」と怒る母。証拠写真もあると言うのでどんな場面か説明してもらうと、「あなたがピンク色の派手な服を着た金髪女性とキスをしているところ」だと言うのです。
「それって、これ?」。私は、自分のスマホに保存してあった写真を母に送りました。それは、忘年会で女装した男の同僚がふざけてキスをしてきたのを上司が撮った1枚だったのです。勝手に俺のスマホを開いたらしい妻が見つけて勘違いし、利用したのでしょう……。
一時は親子の縁を切るとまで言っていた母には、ブランドものでいっぱいの妻のクローゼットの写真も送り、何とか誤解は解けました。
そして後日、妻に、変なウソをでっち上げたり私のスマホから画像を抜いたりした理由を問い詰めることにしたのです。
すべての黒幕は…
数日後、割らしは冷静に妻に追及し始めました。夫の悪い話をでっち上げ、不倫まで疑って母に泣きついたのは、「自分に有利な立場で離婚したかったからでは?」と。
妻は初め、「不倫はそっちでしょ!」と聞く耳を持ちませんでしたが、「お前こそ、俺から慰謝料を奪って不倫相手と再婚したかったんだろ?」と語気を強めると無言になってしまいました。
実は、母と連絡をした日から、探偵を雇って妻の行動を調べていたのです。そもそも、妻の散財は不倫相手との密会のためだったよう。今まで私が疑いもしていなかったため、妻も油断しどんどん大胆になっていったようです。
「それならもういい、あっちのほうがお金持ちだし、あんたとは別れる」と逆ギレした妻。私は、何も知らない妻があわれに思えるほどでした。なぜなら、彼女の不倫相手は既婚者で、とある社長の婿養子。浮気はただの遊びで社長令嬢と別れるつもりはないと、俺は手切れ金を渡されていたからです。
その後、俺は妻と正式に離婚。ちなみに母は、息子を疑ってしまった償いにと、泣きすがる妻を一喝して離婚成立の手伝いをしてくれました。今日は新築の実家を訪ねて、遅ればせながら引っ越しパーティーをする予定です。
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金銭感覚で問題アリだった妻が、母親にいろいろなウソを吹き込んでいたとはビックリ。信じてしまったお母さんと一時は絶縁の危機に……。しかもそれはすべて、夫を有責にしたい不倫妻の画策だったとは、恐ろしいですね。しかし、悪事は隠し通せないもの。早めに真実を突きとめられてよかったのではないでしょうか。
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