結婚してしばらく経って、私たちは家を購入することにしました。夢のマイホームが完成するのを楽しみにしていたのですがーー。
義母が突然やってきた!
ある日、仕事から帰ってきた夫の背後に、見慣れない女性の姿がありました。そこにいたのは義母! 義母には私たちの住所を教えていなかったので、びっくりです。義母は夫が会社から出てくるのを待ち伏せして、後をつけてきたのでしょう。
なんの用かはわかりませんが、ゾッとした私たち夫婦。さらに不運なことに、ズカズカとわが家に上がり込んだ義母が、新居の完成予想図を見つけてしまったのです。
完成予想図を見てあれこれ詮索する義母に、私は嫌な予感しかしません。案の定義母は「私も一緒に住むわ!」と言い、壁紙や間取りに口を出してきました。
どうやら彼氏に家を追い出されて、行く場所がなくなったようです。夫が強い口調で「同居はできない」と言って、なんとか帰ってもらいました。
嫌な予感が的中…
それからしばらくして、私たちは予定どおり新居に引っ越し。マイホームでの生活をスタートさせました。義母からの連絡もなく2人でホッとしていたのですが、突然大きな段ボールが4つ届きました。不思議に思って箱を開けると、明らかに義母の荷物です。
そこには手紙も入っていて「金曜の夜から、あんたの新居に住むから」とひと言。金曜はもう明日に迫っています。あまりにも身勝手な行動に、夫は怒ってすぐに電話で抗議しましたが、途中で切られてしまいました。
中学生のような脅し
金曜日ーー。義母がいつ押しかけてくるかわからず、気が気でない私。そんなとき、インターホンが鳴り響きました。モニターを見ると実母の姿が。ホッと胸をなでおろし、今までのことを話すと「私に任せな!」と笑顔で言ってくれました。
ほどなくして、義母がやってきました。実母は、待ってましたとばかりに、義母が同居するなら自分も同居すると言います。それを聞いた義母は「息子の家なんだから、一緒に暮らしていいのは私!」と豪語しています。
ついに義母は「私のバックには元レディースの知り合いがいるんだから、そいつにボコボコにしてもらう!」と、実母を脅し始めます。まるで中学生のような虚言に、私も実母も苦笑い……。
実母の秘密
「元レディースのお知り合い、どなたかしら? 私知り合いかも知れないので呼んであげましょうか?」と実母。もちろんそんな知り合いは存在しないので、義母はオタオタしています。
何を隠そう私の母はこの地域の元総長。そんな脅しにはのりません。脅しが通じず気まずくなった義母は、トボトボと帰っていきました。もちろんそれ以来、同居を要求することもありません。よっぽど実母が怖かったのでしょうね。
息子の建てた家を自分のものかのように振る舞う義母がいるようですが、結婚した以上別の家庭です。図々しく振る舞うのはやめてほしいですね。