「母さんも新婚旅行に連れていく」ありえない提案を受け入れたマザコン夫→2人で行ってもらうことに…

ひとりになった義母は、寂しさから過干渉に……。結婚式場の見学に付いていきたいと言い出し、夫も当たり前のように義母を連れて行くつもりでいました。嫌な予感しかしません。

素敵な式場に感動していると、義母は「貧相だ」と口を挟みます。私たち夫婦の結婚式なのに、義母に干渉されたくありません。助けを求めようと思って夫をチラリと見ると、信じられないことに夫は義母に同意したのです。

 

結局、いくつか式場をまわったものの義母が気に入る場所がなく、全然決まりませんでした。式場が決まった後も、ドレスやタイムテーブルにまで口を出してきて、正直うんざり……。この調子だと、妥協ばかりの結婚式になってしまいそうです。

さすがに私も我慢の限界。夫には、義母を同行させないでほしいと訴えました。夫は不満そうでしたが、なんとかわかってくれたようです。

 

結婚式の打ち合わせには付いてこなくなったものの、夫はことあるごとに義母を誘います。食事やショッピング、どこへ行くにも義母同伴。食事をすれば、その代金は私たちもち、ショッピングに行けば、義母の欲しいものを買ってあげるので、わが家の家計を圧迫していました。

 

さすがにこれ以上は義母にお金を使うことはできません。家計の見直しをしたいと夫に申し出ると、夫は義父が亡くなって以来、義母に毎月15万円ものおこづかいをあげていたことが判明しました。

 

どうりでわが家の家計が苦しいはずです。このままでは破綻してしまうと思った私は、夫の通帳と銀行のカードを没収しました。

しかし、これをきっかけに私たちの夫婦仲は最悪に。まだ結婚したばかりなのに、離婚の2文字が頭をよぎるようになりました。そして結婚式の1カ月前。夫がとんでもないことを言い出したのです。

 

「母さんが新婚旅行に一緒に行きたいって！」

 

なんと、義母は新婚旅行にまで付いてくるというのです。しかも、義母の友だちまで一緒だというから言葉を失います。

 

義父を亡くして寂しいのはよくわかります。しかし新婚旅行に義母を連れて行くような人と、これから夫婦としてやって行くことには不安しかありません。私は覚悟を決めました。

そして迎えた出発日。空港に着いた私は、夫と義母に「あなたたち2人だけのプランに変更したから」と伝えました。カバンから離婚届を取り出して、もう家族ではいられないと宣言。私は新婚旅行には行かず、実家に帰ると告げました。

 

信じられないことに、夫と義母はそのまま旅行に出発。さすがに旅行には行かないと思っていたのでびっくりでした。しかし、夫と義母は大事なことを忘れています。今、わが家の家計は私が握っているので、彼らは最低限の現金しか持っていないはず。せっかく旅行に行っても、最低限の食事程度しかできないでしょう。

 

旅行から帰ってきたら離婚の手続きが大変ですが、どんな顔をして帰ってくるのか、少し楽しみなのでした。

 

 

子離れできていない親も困りますが、それを受け入れる夫も信じられませんね……。1人になった親を思いやるのは素敵なことですが、もっと違うやり方があるはずです。

 

この調子だと、出産やマイホームの購入といった人生の大きなイベントごとに口を出されていたでしょうし、早めに気づいてよかったのかもしれません。