ぽんぽんの異変に気がついた息子
ある休日のことです。ショッピングモールのフードコートでお昼ごはんを食べていると、いつものようにおなかを触りにきた息子。私のおなかを少し触ると、びっくりしたように叫びました。「今日のぽんぽんめっちゃでかい! なんでこんなにでっかいの!?」あまりに大きな声で言うので、私は周りに聞こえていないか気になって仕方ありません。
「しー!」と人差し指を口に当ててみましたが、息子の興奮は収まらず、大きな声でしゃべり続けました。「ごはん食べたから? なんで? このぽんぽん最高だよ! ずっとこのままのデカぽんでいて!!」。
デカぽん、という単語が聞こえた瞬間、隣の席の若いカップルがブフッと吹き出す音が聞こえてきました。私は顔から火が出そうになりながら、「ア、アハハ……なんでだろうね~」と曖昧に返事をするしかありませんでした。
デカぽんの真実
その日、私の“ぽんぽん”が大きかった理由……それは、普段は欠かさずはいている矯正ガードルをはき忘れていたからでした。息子を魅了した最高のデカぽんは、私のだらしない“素のおなか”だったのです。
締め付けから解放された贅肉の触り心地が忘れられないようで、フードコートでの一件以来、息子は私がガードルをはいていると「デカぽんにしてよ!」と要求してきます。仕方なくガードルをおなかの下まで下げると「これだよこれ!」と機嫌よく贅肉をつまむのでした。少し恥ずかしくはありますが、今限定のかわいさをあと少しだけ堪能しようと思っています。
著者:木下うめ子/30代女性/2018年生まれの双子ママ。自閉症の双子のサポートに日々奮闘中。管理栄養士の資格を持っており、食べることが大好き。
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2024年12月)