首のシワは加齢が原因?
加齢に加えて生活習慣の影響も
顔はもちろん気になるのですが、首は顔よりもシワが目立ちやすいように感じます。なぜでしょうか。
「首は顔よりも生活習慣の影響が出やすいパーツかもしれません。でも、そもそもは加齢によるたるみが原因。ですから、たるみの原因となる乾燥や紫外線、摩擦などのダメージから守ることでシワが増えることを予防できます。
一度できたシワを元に戻すことは難しいので、これ以上増やさないようにケアすることが大切です」(黒田先生)
首には横と縦のシワがある気がするのですが……。
「大きく分けると縦ジワ、横ジワ、ちりめんジワがあります。いずれも加齢が原因ですが、横ジワは若い人にも見られます。首のシワはスマホの使い方や使用する枕など、生活習慣による影響が大きいです。
最も多い縦ジワの主な原因は、加齢によるたるみです。
フェイスラインからたるんだ皮膚が首に寄り集まってシワになっているのです。それに加えて肌のハリや弾力が低下している影響で、シワが刻まれやすく目立つのです。
加齢以外では、1カ月に3~5kgくらい減量する急激なダイエットもシワの原因になります。体重が減るスピードに体の組織の変化が付いていけず、余った顔の皮膚や皮下組織がたるんで首にたまり、縦ジワになることがあります。
また、ちりめんジワは肌のキメが乱れることで生じやすくなります。気温や湿度が低い状態が続くことで肌表面の水分が失われて乾燥したり、紫外線に当たって日焼けしたりすることが原因となります」(黒田先生)
首のシワが増える生活習慣・NG行動とは?
摩擦を与える、長時間うつむくなど
首のシワは増えないように予防することが大事、ということですが、どんなことに気を付ければいいのでしょうか。
「とにかく、首をこするような行為はNGです。
やりがちなのは、体を洗うときに首をボディタオルでゴシゴシ洗う行為。肌に摩擦を与えるとバリア機能がダメージを受けて、乾燥などのダメージから肌を守れなくなります。首は洗浄剤の泡でやさしく洗うようにしましょう。
また、マッサージは血行を良くしますが、おこなうときはオイルなどをたっぷり塗って摩擦が起こらないように気を付けましょう。
そして、首にシワが寄るような姿勢もNGです。
ありがちなのは、長時間うつむいてスマホやパソコンに向かう姿勢。ハリや弾力が低下した肌に同じ負担をかけることで、シワが刻まれてしまいます。同じ理由で高い枕を使って寝るのもNGです。できれば枕はないほうが良いですが、使う場合は低いタイプを選びましょう」(黒田先生)
きれいな首のためにしておくと良いことは?
保湿と紫外線対策をしっかりと
逆にやっておくと良いことは何でしょうか。
「乾燥が大敵なので保湿はしっかりおこないましょう。顔と同じように首もケアするのが基本です。洗顔したら化粧水を付けますが、首にも化粧水を付けて。パックをするときはついでに首もパックすると良いですよ。寒い季節は冷気が当たらないようにマフラーをしたりタートルネックやハイネックの服を着たりしても良いですね。冷えを防いで血流を良くすることも大切です。
また、紫外線も首の肌には大敵です。日焼け止めを塗るときは顔だけでなく首にもしっかり塗りましょう」(黒田先生)
最後に、できてしまった首のシワへの対策はありますか。
「一番効果が高いのは、やはり美容医療だと思います。首のシワ部分にヒアルロン酸やコラーゲン生成を促すブースター薬剤などを注射で直接注入します。毎日のスキンケアはもちろん大切なのですが、注射での注入は皮膚の深いところまで作用するので効果は高くなります」(黒田先生)
まとめ
対策としては美容医療が効果的、ということでしたが日ごろからのインナービューティも大切、というお話でした。ビタミンやコラーゲン、アミノ酸など肌に良い成分を含んだ食品をバランス良くとることも有効、ということでした。
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