勝手に人のものを捨てるな!
次の日、私は置いたはずの芳香剤がブランドものの芳香剤にすり替えられているのに気付きました。
こんなことをするのは義母くらいだと思いますが、せめて元の芳香剤は返してほしいとやるせない気持ちになります。
「あの趣味の悪い芳香剤捨てといたわ」
やはり芳香剤を捨てたのは義母。さらに義母は芳香剤のセンスが悪いのはわたすさんの育ちが悪いとまで言い放ちます。
カチンときたわたすさんは芳香剤を返すか、弁償するよう要求。何で私が? と突っぱねる義母でしたが、わたすさんも毅然とした態度で折れません。
すると義母は自室に戻ったかと思えば、「足りる?」と勝ち誇った顔でわたすさんにお金を投げつけました。
「足りるわけないでしょ!」
わたすさんは足元に落ちたお金を拾い、この屈辱は数千円ではまかなえないと思うのでした。
自分が気に入らないからと、わたすさんが用意した芳香剤を勝手に捨てた義母。よかれと思って用意したものを捨てられら誰だっていい気はしないでしょう。
しかも捨てたことを謝りもしない義母から、わざわざ育ちを否定されるいわれもないですよね。
せめて捨てる前に声をかけてくれたら、ものもお金も無駄にせず、わたすさんと義母が衝突することもなかったはず。
義母はわざとわたすさんと喧嘩になるような言動をしているようにしか見えませんね。