夏のごあいさつであるお中元。みなさんは毎年お中元を贈っていますか?筆者の両親は儀礼を重んじるタイプで、お中元などを親子やきょうだい間で贈り合っています。そんな両親を見てきたので、感謝の意を込めてお中元を贈るのが当然だと思っていました。ところが、嫁ぎ先はまったくの正反対。家庭によって考え方が違うと感じたエピソードをお伝えします。
お中元の目的って?
お中元は、お世話になった人へ感謝の気持ちを込めて贈る品物。筆者の両親は儀礼を重んじるタイプで、1年間ないし半年間お世話になった人へ贈ることもあります。親族間では毎年贈り合うのが当たり前のようでした。
そういった両親の姿を子どものころから見てきたので、「お中元を贈ること」がマナーとして当たり前だと認識していました。ところが、結婚をして初めて考え方の違いに直面しました。
義両親にお中元を贈ると……
結婚をして初めてのお中元は、義両親が好む和菓子を贈りました。価格は税込みで3,000円程度です。すると義母から「お金がもったいないから、これからしないでね」と言われました。どうやら私の両親とはまったくの正反対で、義両親にはこのような習慣がないようでした。
お中元やお歳暮を贈ったことがないと知り、おどろきました。また、父の日や母の日といった記念日でさえ、関心がありません。家庭によって考え方が違うと痛感しました。
「感謝の気持ち」の伝え方はそれぞれ
そこで、義両親にお中元やお歳暮を贈ることはやめて、手料理を振る舞うなど、違う形で感謝の気持ちを伝えています。義両親にとっては、その方がうれしいようです。私の両親には品物を贈っています。儀礼を重んじる家庭もあれば、そうでない家庭もあります。
よかれと思ってしたことが、相手によっては迷惑になることもあるかもしれません。義両親は儀礼を重んじるタイプなのか、事前にリサーチしておけばよかったと感じました。
結婚をして他家に入ったとき、儀礼で悩むケースが意外と多いと思います。お中元は感謝の気持ちを伝えるいい機会ですが、家庭によって考え方の相違があります。相手がどう感じるかを考え、検討するといいかもしれません。(TEXT:ママライター田中由惟)