ひと目ぼれしたワンピース
ショッピングの途中で、たまたま見かけたワンピース。黒のノースリーブワンピースで、足元にはやや深めのスリットが入っていました。そのワンピースにひと目ぼれした私は、すぐに購入を決意。しかし、試着してみると少しサイズが小さかったのです。特にウエストまわりがきつかったのですが、伸縮性がある生地だし大丈夫だろうと思い、そのまま購入しました。
デート中のハプニング
好みのワンピースに心躍らせた私は、せっかくだから彼氏に見てほしいと思い、デートに着ていきました。その日は、おしゃれなフレンチレストランでディナーを楽しんでしたのですが、なんとなく周囲から視線を感じます。
不思議に思っていると、ギャルソンが近づいてきて「お客様、お背中のファスナーが開いていますよ」と小声でひと言。まさかと思い背中を確認すると……なんとファスナーが全開だったのです。サイズが合わないのに無理やり着ていたことでファスナーが自然と開いてしまったのでしょう。いつからこうだったのかと思うと恥ずかしく、私は顔を上げることができませんでした。
この一件で、洋服を選ぶときは何よりもサイズを大切にしなくてはいけないと学びました。いくらデザインや色が気にいっても、サイズが違えば着こなすことはできないと実感した私。素敵なワンピースでしたが残念な思い出に変わってしまい、何度も後悔しました。
著者／杉浦伶子
イラスト／藤まる
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