事前準備すべき用品や、父の住まいに残された家電の処分についても話を聞いたエェコさん。嵐のような面談がようやく終了したのです。入所に関する最終合否は返答待ちだったものの、安心して気が抜けたのか、後悔の念でいっぱいに。「これでよかったんでしょうか……?」と思わずつぶやいたのでした。
介護も金銭的援助も…私には無理!
病気で倒れる前は、田舎に帰りたがっていた父……。自ら希望したわけでもない施設に、金銭的な都合で入居させてしまう自分のことが情けなくて涙が出てきました。
「ひとり娘なのに介護も援助もできなくて、他人に丸投げで……」
すると、ここまで一緒にサポートしてくれたソーシャルワーカーさんが励ましてくれたのです。
「お父さんは幸せだよ。施設に入居できず在宅介護になる方もいっぱい見てきたけれど、介護をするほうもされるほうも、精神的負担は計り知れない。プロの介護士やケアマネがいる施設で過ごせるなら、とても幸せだ」と……。
私の目に、介護士さんが押す車椅子に乗ってリラックスしている父の姿が浮かびました。
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何もできない自分が悔しくて泣けてきたというエェコさん。しかし、ソーシャルワーカーさんの言葉は真実そのものですよね。訪問介護やデイケアサービスがあったとしても、小さな子どもを抱えての在宅介護が大変なことは明白です。専門家にお願いするのは決して悪いことではないのではないでしょうか。
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