虚偽のプロフィール事件〜真剣交際まで〜
結婚相談所で知り合ったある1組のカップル。お見合いで意気投合した2人は、順調に3回ほどデートを重ねます。
男性は彼女との結婚を本気で考えていて、このまま真剣交際に進みたいと思っているようです。一方の彼女はもう少しお互いの価値観や結婚観についてしっかり話し合い、齟齬がないように不安を解消してから交際に進みたいと考えていました。
彼は彼女の気持ちを汲み取り、4回目のデートからは結婚後に住みたい場所やお互いの家族について、そして将来的に子どもが欲しいかなど、とことんお互いの意見を擦り合わせたそう。そして特に問題がないと判断し、彼からの告白によって2人は晴れて真剣交際へと進むこととなったのです。
虚偽のプロフィール事件〜母親の反対〜
こうして結婚を見据えた真剣交際を始めた2人。ところがあるとき、とんでもない事件が起きたのです。
事の発端は、彼女が「結婚を前提にお付き合いしている男性がいる」と両親に報告したことでした。彼の名前を聞いた途端に母親の表情が曇り、なぜか母は「彼だけはやめておきなさい」と結婚に反対したのです。
なぜ母親が結婚に反対するのかわからず、彼女は彼との交際を否定されたことでショックを受けてしまいます。その後、ショックを引きずったままの彼女は、数週間ほど母親と口を聞かなかったそうです。
するとその後しばらくして、母親がなぜ結婚に反対したのか、その驚くべき理由が明らかになりました。
虚偽のプロフィール事件〜彼の素性〜
母親と口を聞かなくなって数週間が経ったころ、彼女はどうしてもモヤモヤが晴れず、母親になぜ結婚に反対するのか理由を尋ねてみることにしました。
すると、娘に「これを見なさい」と分厚い封筒を手渡した母。ズシリと重たい封筒を受け取った彼女はなんだろう?と思いながらも、封筒を開けて中身を確認しました。そして中の書類に書かれていた内容を理解した瞬間、彼女は自分の血の気が引いていくのを感じたと言います。
封筒の中に入っていたのは興信所が発行した書類。そこには彼の身辺調査の結果がびっしりと書かれていました。結婚相談所のプロフィールには未婚で子どももいないと記載していた男性。ところが、実際はバツイチで子どもが2人いると言うのです!
虚偽のプロフィール事件〜嘘をついた理由〜
結婚相談所に登録する際には独身証明書の提示が必須で、彼ももちろん提出済みでした。しかし独身証明書は現在の独身を証明するだけのものであり、過去の結婚歴については記載されておらず、自己申告でしか判別ができないのです。つまり、男性は何らかの理由で自らの素性を偽っていたわけです。
実は、彼女の母親はとある事情で彼の名前を聞いたことがあったそう。娘から彼の名前を聞き、怪しんだ母親は興信所に調査を依頼。そして彼のプロフィール詐欺が発覚したという経緯でした。
後日、結婚相談所のカウンセラーがなぜプロフィールを偽っていたのか彼に尋ねたところ、離婚時に決まった慰謝料や養育費を1円も払っていないことが婚活相手にバレたらまずいと思ったから、と答えたそうです。
結局、彼女は「もう彼のことは信用できない」という結論に至り、2人は別れることとなりました。
今回は、結婚相談所の代表を務める来島さんから婚活で実際にあった怖い話を教えてもらいました。
とても稀なケースだとは思いますが、婚活をしている方の中にはプロフィールを偽って登録する方もいらっしゃるようです。結婚相談所に限らず、婚活中に相手のことが心から信用できず心配になったときには、お相手の親しい人から情報を聞き出す、もしくは戸籍をお互いに見せ合って結婚歴を確認するなど、何か対策をしておくといいかもしれませんね。
イラスト/にしこ
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